[fpr 29] Get Power!!

石田翼

 石田@東北大第3弾です.せっかくなのでもう1つ小ネタを出します.

 このメイリングリストに参加してるような方々は,当然統計的検定における検
出力の問題を気にしてらっしゃいますよね.ちょっと分からないという方は,橘
氏の著作(手許にないので題名等があやふやです『統計的検定の誤用と弊害』で
したっけ)か,Cohen, J., 1992, A power primer.  Psychological Bulletin, 
Vol.112(1), pp.155-159等を参照にしてください.
 しかし,この問題を気にしていても,検出力の算出方法などが分からず,実際
に生かせなかった方が多かったと思います.ということで,検出力を算出するソ
フトを今回紹介します.
 GPowerというソフトです.dos/v用(ただし英語モードでないと画面が見えな
い)とMac用があります.何を算出できるかというと,readmeから引用すると,

(a) power values for given sample sizes, effect sizes and alpha-levels 
(post hoc power analyses);

(b) sample sizes for given effect sizes, alpha-levels, and power values 
(a priori power analyses);

(c) alpha- and beta-values for given sample sizes, effect sizes and 
beta/alpha-ratios (compromise power analyses).

ということです.
 これはいわゆるフリーウェアで,以下のところから手に入れられます.
ftp://ftp.uni-trier.de/pub/pc/msdos-local/gpower2i.exe
ftp://ftp.uni-trier.de/pub/mac/local/gpower2.sit

 私も手に入れたばかりで,精度などに関してはまだ検証していないのですが.

 ちなみに上でふれたCohenの論文のReferenceの中に,Goldstein, R., 1989, 
Power and sample size via MS/PC-DOS computers.  American Statistician, 
43, 253-260というのもありますね.まだ手に入れてませんが.

東北大学大学院情報科学研究科     :所属部署名の
人間社会情報科学専攻         :長さとご大層さでは
人間情報学大講座           :日本有数
認知心理情報学講座
          石田 翼(i22940 (at) cctu.cc.tohoku.ac.jp
               GHE04441 (at) niftyserve.or.jp)

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