石田@東北大第3弾です.せっかくなのでもう1つ小ネタを出します. このメイリングリストに参加してるような方々は,当然統計的検定における検 出力の問題を気にしてらっしゃいますよね.ちょっと分からないという方は,橘 氏の著作(手許にないので題名等があやふやです『統計的検定の誤用と弊害』で したっけ)か,Cohen, J., 1992, A power primer. Psychological Bulletin, Vol.112(1), pp.155-159等を参照にしてください. しかし,この問題を気にしていても,検出力の算出方法などが分からず,実際 に生かせなかった方が多かったと思います.ということで,検出力を算出するソ フトを今回紹介します. GPowerというソフトです.dos/v用(ただし英語モードでないと画面が見えな い)とMac用があります.何を算出できるかというと,readmeから引用すると, (a) power values for given sample sizes, effect sizes and alpha-levels (post hoc power analyses); (b) sample sizes for given effect sizes, alpha-levels, and power values (a priori power analyses); (c) alpha- and beta-values for given sample sizes, effect sizes and beta/alpha-ratios (compromise power analyses). ということです. これはいわゆるフリーウェアで,以下のところから手に入れられます. ftp://ftp.uni-trier.de/pub/pc/msdos-local/gpower2i.exe ftp://ftp.uni-trier.de/pub/mac/local/gpower2.sit 私も手に入れたばかりで,精度などに関してはまだ検証していないのですが. ちなみに上でふれたCohenの論文のReferenceの中に,Goldstein, R., 1989, Power and sample size via MS/PC-DOS computers. American Statistician, 43, 253-260というのもありますね.まだ手に入れてませんが. 東北大学大学院情報科学研究科 :所属部署名の 人間社会情報科学専攻 :長さとご大層さでは 人間情報学大講座 :日本有数 認知心理情報学講座 石田 翼(i22940 (at) cctu.cc.tohoku.ac.jp GHE04441 (at) niftyserve.or.jp)
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