先日、入会しました。林@(財)鉄道総研です。
早速、突然ですが、お聞きしたいことがあります。
1・現在、ある質問に対する評定値が以下のようにあるとします。
| 若年群 | 高年群 | 平均
-------------------------------
一般群 | 2.9 | 3.0 | 3.0
--------------------------------
特殊群 | 2.1 | 2.7 | 2.4
-------------------------------
平均 | 2.2 | 2.9 | ---
いま、このマトリックスのローデータを分散分析をして
年齢群の効果も、一般・特殊群の効果も、交互作用もみられました。
問題は、この分析をするデータの被験者が異なるという事です。
被験者 | 若年群 | 高年群 | 合計
--------------------------------
一般群 | 20 | 99 | 119
--------------------------------
特殊群 | 83 | 70 | 153
--------------------------------
合計 | 103 | 169 | 272 (人)
と、なっており、若年・一般群が極端に数が少ない状態です。
私自身は、被験者の数が統制されていないデータというのに始めて遭遇した
のですが、これだけ、被験者の数が異なると、分布を比較するのはナンセンスで
分析結果によって何か言うことはできないのではないかと思うのですが。
いかがでしょうか。実験計画がおかしいと思うのですが。
分散分析によって、そういった余計な効果は取り除いたのだから、
これでいい、という意見もあります。
別に問題はないのか?
実際には、どうやって分析すればいいのか、教えていただければ幸いです。
2、最近、質問紙法の調査実験などで、共分散構造分析をしたものを
良く見かけますが、手続きとして、
[いくつかの、解釈可能な、因果モデルの中から、
適合度指標GFIがもっとも良いモデルを選ぶ]
というものが多いのです。
例えば、探索的因子分析の因子数の設定であったら、
数字的な基準は様々あるものの、結局は、いろいろやってみて、うまく変数から
潜在変数(因子)が説明できるモデルパターンを選ぶように、最近なってきました。
[いくつかの適合度のよいモデルから、解釈可能なモデルを選ぶ]
べきだと、私は思うのですが、どうも数字に頼るきらいがあります。
以上、2点について、意見をお聞きしたいのです。
入会したばかりで、会を把握しておらず、トンチンカンかも
しれませんが、よろしくお願いします。
1995-08-15
(財)鉄道総合技術研究所
安全心理研究室
林 由芽子
yumeko (at) rtri.or.jp
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。