[fpr 100] 3mode*3way data

谷口高士

谷口@大院大です。
豊田@立教社会さん、リプライありがとうございました。

"[fpr 99] Re: DOs and DON'Ts" で
 toyoda (at) rikkyo.ac.jp さん [1995/10/06 16:32:04]:

>興味を持っていただいて,有り難うございます.DOs and DON'Tsの掲げている
>テーマは,私の主要な興味の1つなので,そう遠くないうちに何らかの形式で
>「文章による提案」をするつもりでおります.しかし,当日私が配った資料は

期待しています。
 #豊田先生の御本は何冊か拝読させていただいております。
  SASによる共分散分析構造とかですよね? まさか同姓同名の別人という
  ことはないですよね。私には理解が及ばないところも多いのですが(;_;)

さて、

私が現在悩んでいるのは、いわゆるSD法で得られるような3相3元データを
どう処理していくかということです(刺激×尺度×個体のデータ)。
これに関しては、ナカニシヤ出版からまもなく出版されるはずの「音楽の
心理学」(梅本堯夫)の中で、和歌山大の菅先生も触れており、私が目に
した本の中では一番わかりやすく書かれています(そもそも文系で手が出
せそうな統計の本ではまずお目にかからないですね)。

3相3元データを処理するには、主に (1)複数の2相2元データ(刺激ごとの
尺度×個体など)に分割するか、 (2)個体の平均をとって刺激×尺度に変
換、もしくは、 (3)尺度×(刺激・個体)として2相2元に還元するかのい
ずれかが一般的かと思われます。もちろん研究の目的によって、どれが絶
対的に正しい、あるいは間違いとは言えませんが、その使い分けについて
みなさんのご意見、信念がうかがえたらと思います。

また、3相3元データをそのまま扱うにはどうしたらよいのか?
菅先生によれば、ないことはないようなのですが、少なくとも私の知る限
りでは、一般に使われている統計パッケージではできないように思われま
す。これについても、「こういう工夫をすれば可能では?」とか、「この
ソフトでは可能だ」という後示唆がいただければ幸いです。

私の場合、SD法ではなく単極評定データですが、音楽に感情的側面の認知
に関する「尺度の作成」を行う際に、上記 (1)と (3)を併用しました。つ
まり、刺激(曲)ごとに尺度×個体の因子分析を行い、それを土台にして
刺激と個体の次元をのべにして全体の因子分析を行ったわけです。
これはこれでいろいろなご意見があるかと思いますが、問題は、そのあと
です。作成した尺度で、様々な曲について(現在90曲)評定をとっている
のですが、各尺度の得点の代表値を出すのはいい。しかし、すべての曲で
評定者が完全に一致しているわけではないので、それ以上の分析の進め方
でつまづいているのです。

_/_/_/_/_/ (^o^)/~~ 谷口 高士  [大阪学院短期大学国際文化学科:心理学]
   _/    Office: 564 大阪府吹田市岸辺南 2-37-1  [Phone: 06-381-5434 ]
  _/     e-mail: takashi (at) mbox.kyoto-inet.or.jp  /or/  KFC03757[Nifty]

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