堀 啓造@香川大学経済学部です。この度メーリングリストに参加させていた だきました。 3相因子分析の話題がでているので、昔を思い出してちょっと割り込みます。 (1)Tucker の三相因子分析なら、名古屋大学の村上隆先生にお願いしてプログ ラムもらったらどうでしょうか。ず〜と前にいただきました。日本ではその方 面で第一人者ですし。どこかのftpでとれるのかはしらない。 紹介本としては、 吉田正昭(合掌)先生の『心理統計学』丸善 1976 ですね。(久しぶりに本を手に取った)。これも新しい展開を知らないのでい い紹介がほかにあると思います。村上先生の書いたものでもいいのがあったと 思う。紹介してください。 missing value が扱えるかどうかはよく覚えていません。 (2)PAREFAC はソースとexeファイルが ftp でgetできることが昨日(^^)わ かりました。 host ftp.uwo.ca directory /pub/misc/parafac にあります。missing value も扱っています。 その中で詳しく扱っているので解説は必要ないかもしれません。 とりあえずの日本語は 柳井ほか『因子分析−その理論と方法−』朝倉書店 1990 7章 どこかほかでも紹介を見たようにも思うが忘れた。 (3)実際にsd法をtuckerで分析してみたのですが、どうもきれいな結果がで なかった。2相での分析はほぼ予想通りの結果がでていたので、3相は発表し ないままで捨てました。村上先生ごめんなさい。そのとき、思ったはかなりき れいなデータでないと3相にむかないのではないかということです。もうすこ し、かっこよくいうと、2相のほうが頑健な分析だろうと思ったのでした。 村上の名古屋大学の紀要の論文(これも大昔によんだものだからどれかと聞か ないでね)でも、どれかの相ででていた第1の次元が「極端に評定するかどう か」というものでした。反応の仕方がいい加減というのがでているのかなと感 じた。実際SD法の個人の再テスト信頼性は低いが、全体としては安定してい るという結果がほかで公表されています。 PARAFACのほうは実際に使ったことがないから、どうなるかはわかりません。 (4)lisrel や calis で3相因子分析できたのですか。 spss社からでているLISREL 7 ではTucker への言及とか、索引に 3 mode とい うのはないから、おそらくできない。calis ならできるのでしょうか。 香川大学経済学部 堀 啓造 hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp
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