[fpr 123] 3mode factor analysis

谷口高士

谷口@大院大です。

 #豊田先生への個人質問みたいになってきましたが、他の方の参考に
  なるかもしれませんので、この場で続けさせてください。

"[fpr 113] Re:3mode factor analysis" で
 toyoda (at) rikkyo.ac.jp さん [1995/11/13 12:05:29]:

>昨日の日曜日に読まさせていただきました.読んでいるうちにワクワクするような
>興味ぶかい論文でした.このため以下ではかえって辛口の指摘をいたしますが
>,研究意義のゆえと解釈してください.

わざわざお読みいただいてありがとうございました。

>ということは,たとえば「作品1は親和的で,弱くて,軽い」というようなこと
>を確認したい,逆にいうと「半分くらいのひとは作品1を親和的だと評定し,別の半
>分は非親和的だと評定する」のでは困る,つまり「作品の(個人差にあまり影響
>されない)性質を記述,分類をする」ことが目的ですね.

おおむねそうです。ただ、個人差があるような曲はそれはそれで意味が
あるので、個人差の大小も含めて、多くの曲の感情面の性質を記述したい
のです。だからこそ、3相3元データを生かせないかと思っているわけです。

>もしそうだとすると上記論文の信頼性の検討方法は必ずしも適切とはいえません.
(以下、内的整合性、再検査信頼性についてのコメント)

的確なご指摘ありがとうございます。当時は審査をクリアするのに必死で、
個人間(作品内)測定値の分散が大きいほど、これらの数値が高くなると
いうことは考えていませんでした。ただ、ではどうしたらよいかが?です。
ちまたで取り上げられる信頼性は、多くが内的整合性と再検査の安定性
ですよね。

>谷口先生が3相の分析を思い立ったのは,上記のような2相のデータを分析する
>ことによる信頼性の限界,あるいは矛盾を感じられたからではないでしょうか.

そうなのです。

>研究目的から考えて,ここでは作品間の分散が大きく作品内の分散が小さいこと
>がもっとも重要ですから,とりあえず尺度毎に作品を名義変数とする相関比を確認
>するのが尺度の信頼性の直感的な印象にもっとも近いと考察方法であると思われます

申し訳ありません、はじめて伺う方法なので、もう少し教えてください。
 (1)この方法は「信頼性」の検討方法として認められているのでしょうか。
 (2)計算方法は、たとえば「高揚尺度」について、曲1と曲2の相関比を
  求める、というのを繰り返せばいいのでしょうか?

>をそれぞれ個別に評価することが重要であり,そのためには一般化可能性理論
>(池田央,現代テスト理論,朝倉書店が本格的です.入門用には拙著
>違いを見抜く統計学,講談者があります)が有効です.

「一般化可能性理論」とは、恥ずかしながらはじめて聞きました。
上記の本を読んでから、あらためて質問させていただきます。

>いテーマです.しかしこの興味は各相に弱平行測定を仮定する(係数はみ
>な1である)一般化可能性理論では不十分であり,独自の共分散構造モデルを
>構成することが望まれます.

やはり共分散構造モデルですか。もう一度先生の書かれた本を勉強してみます。

 #お話を伺うほどに自分の不勉強さが身にしみます。

_/_/_/_/_/ (^o^)/~~ 谷口 高士  [大阪学院短期大学国際文化学科:心理学]
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