[fpr 156] nextworkshop

松田浩平

  松田浩平@東海大です。
  はじめての書き込みかも知れませんが、ひとこと
  付け加えさせて下さい。

In message <9601240207.AA00161 (at) toyoda.rikkyo.ac.jp> toyoda (at) rikkyo.ac.jp wrote:
>服部先生は上記方法を,主因子法と呼んでいらっしゃるようですが,たと
>えば最尤法の(一般化最小二乗法の)主因子解,バリマックス解というよう
>に,主因子という名前は因子空間の1つの基底をあらわす言葉として使用
>されているように思うのですが?いかがでしょう.そうでないとこの言葉が
>もったいないと思います

  私は、この種の処理として、
    1) 因子数が既知の場合と未知の場合を切り分ける
    2) ヘイウッド行列になる場合はどうするのか?
  という理由から、対角成分を無視した最小残作法によるアルファ
  因子分析法を自作して愛用しています。

>>・主因子法でも、共通性を<あきれるほど十分に>反復推定すれば最小自
>>乗推定値と一致するはずですが、私の持っているソフトウェアのデフォル
>>トでは、ほとんどそれが期待できない。解が収束する前に計算を止めてし
>>まうことが多い。つまり、最小自乗法の推定値と一致しないし、主因子法
>>の解にもなっていない。

  というか、これは因子数が既知の場合の話ですよね。因子数が
  未知の場合だと、反復計算だけでは苦しいです。

>問題ないということから,斜交解でも同じではないかと勘違いして
>あまり注意しないで使用されているものと思われます.
>斜交解が心理学の研究に使用されはじめてから日が浅いので
>いま声を大にしていえば(上記固有値の問題と違って)
>正しい認識が広がるかもしれません.

  これについては、1981年頃から辻岡軍団の柴田さん清水さんが
 「直交解は特殊な斜交解である」という認識で宣伝普及に努め
  ていたようですが、手軽なパッケージの多くの解析的斜交回転
  が腐っているので安直な直交解が多用されたというのも原因の
  一つのような気がします。
  自作のパッケージですが、僕は1977年に作成したパッケージを
  改造しながら未だに使っています。全面改定をしたいのですが、
  時間と暇がありません。なんせ、FORTRANで9700ステップくらい
  あり16種類の抽出法と34種類の回転法と11種類の因子スコア
  の推定法に対応させている(つぎはぎだらけ)います。

# ただ、今回の一連の議論を伺っていると、因子パタンの抽出や
# 回転の議論のほかにも、因子スコアの問題も含めたほうがより
# 実用的だと思います。

  だって、人の論文を読んでいると、因子の推定が終わったら
  因子パターンの値が高いものだけ集めて、粗点を合計すると
  いう人が余りにも多いような気がして残念です。
  だったら、因子分析なんかしなきゃいいのにと思ってしまう
  くらいです。

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△▲ 松田浩平@麻生区.川崎市.日本(Kouhei Matsuda, Asao Kawasaki,JPN.) ▲△
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