[fpr 214] improper solution

堀啓造


[fpr 212] 鈴木督久さん wrote:

> これはいわゆる Joreskog の指摘した(原文読んでませんが)不適解の例示
>というのに似た問題でしょうか?

わたしのいったことをうまく吸い上げるとそうなりますね。
柳井晴夫ほか『因子分析法』朝倉書店 p60-62
に不適解の解説がありますね。主成分分析→バリマックス回転が主の私には考える
ことのなかった問題ですが。

>こういうデータ事例から,「より最尤法
>へ」,「より確認的因子分析へ」,という流れを理解することもできそうな気
>がします. 

そうですね。論理的につめていくとそうなりますね。ま、途中は思考実験じゃなく
て、試行実験でしたが。斜交回転でおわるのは不完全燃焼です。「fpr 206」林さんの
指摘のように、斜交回転までで、探索的データ解析をやって、それを確認的因子分
析にもっていくということになりますか。この場合の確認的はおそらく探索的のち
ょっと進歩した程度ですね。
 しかし、わたしとしては、その間に尺度化をどこかでやっとく必要があると思っ
ています。もとから既成の尺度を使っているなら別ですが。一部には因子分析した
ら尺度化の問題はクリアされていると思われている節がある。

 ところで、共分散構造分析のプログラムのおすすめは何になりますか。SPSS
は、7.0ではついにLISREL を採用しなかったようですね。lisrel 8を採用しなか
ったのは初期のバージョンが不安定なためだったようです。SASのcalisや
LISRELはインターフェイスに問題がありますね。プロにならないと使いこな
せない。EQSは使いやすいということで食指をのばしています。SPSSの今度
採用するというAMOSというのはいいのですか。viewStat は買うことにしました
が、4月にバージョンアップだそうです。このバージョンアップで共分散構造分析
ができます。使い勝手はEQSのほうがいいとのことですが。ほかにもいいのがあ
るのでしょうか。論文ではやはり、LISRELをよく見ますね。

香川大学経済学部
        堀 啓造
hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp

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