[fpr 416] 線形

南風原朝和

南風原@東大教育心理です。

長谷川さん@岡山大学文学部は以下のように書いています [fpr 413]。

 >> 連続変数の例として[fpr411]では年齢をあげましたけれど、
 >> 心理学で年齢を扱うのであれば順序尺度的に扱うべきではな
 >> いでしょうか。となると、ピアソンの相関ではなく順位相関
 >> を使ったほうがよさそうな...。

岡本さん@金沢大学文学部は以下のように書いています [fpr 414]。

 >> 理屈からいえば順位相関ということになると思います。散布
 >> 図に描かれた回帰直線、誤差のグラフ、ピアソンの相関係数、
 >> および順位相関係数の比較検討など多面的分析が必要という
 >> ことでしょう。

順序情報しかもたず,そのため任意の単調変換を許容するのが順
序尺度ですから,明確な原点と単位をもつ年齢は(研究領域に関
係なく)比尺度でしょう。

順位相関は,変数の単調変換によって変化しない指標ですから,
順序尺度であれば,これが適切な指標となります。一方,年齢の
ように間隔尺度以上の変数の間に曲線的な単調関係があるとき,
これを用いるべきかどうかは,順序間の関係の強さを知りたいの
か,それとも直線的な関係の強さを評価したいのかによって,つ
まり,分析の目的によって変わってくると思います。

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