[fpr 443] 統計的方法DOs and DONTs(3)

堀啓造

堀@香川大学経済学部です。

2日前に日本教育心理学会第38回総会発表論文集が届きました。今回
義理もあるので久しぶりに出席するつもりだったのですが、よんどころ
ない事情によって出席できなくなりました。

自主シンポジウム2(S88-89) 教育心理学における統計的方法DOs and 
DONTs(3)(繁桝さんほか)に興味あることがいくつもあります。

その中で3つとりあげます。
(1)質問としては4の答えをおしえてほしい。多重回答にχ2検定は使え
るのか。どなたか教えてください。

(2)「問題解題」の分散分析の「この意味で、分散分析は、因果性の同定
のためのオーソドックスな方法である。」
が[fpr 402]の因果関係についての発言に対応しています。そもそも環境
をコントロールすれば同じことを再現できるという発想が近代です。近
代の申し子「心理学」という考え方から心理学のパラダイムを再考する
必要があります。スキナー派の基本概念の累積も近代の考え方だそうで
す。パスカルが最初に知見の累積といっているそうです。(今村仁司『
近代性の構造』講談社選書メチエ(1994)をベースに近代をとらえていま
す。)

(3)因子分析についてグールドへの言及があります。以前は逃げられてし
まいましたが、統計学者はどう答えるのか知りたいところです。
シンポジウムの前でも答えを教えてください。後でもいいですが。


ところで、話題提供者が5人もいますが、時間が足りなそうですね。こ
の論文集でかかれていない話題がいっぱいでそうですので、先に(1)(3)
に答えていただけないでしょうか。


香川大学経済学部
        堀 啓造
e-mail    hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp
home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/

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