[fpr 563] Observed Power

豊田秀樹

豊田@立教社会です

今は立教大学は採点期間中なのですが,この時期になると投稿したくなります.
この癖は自分でも止めたいのですが,,,,それにしてもワークショップ向き
の議論はいっこうに閑古鳥で,,,,,いっそテーマ変えますか? 検定力分析に,,

kazmori (at) gipnc.shinshu-u.ac.jp (MORI  Kazuo) さんは書きました:
>守@信州大学です。
> 自分の記述にミスがあることに気がつきました。
>[fpr553]で、
>MORI> 検定力は、有意水準と被験者数と効果量が決まれば決まるのだから、「KR
>」のよ
>MORI>うなところに「誰かがお節介にも検定力を勝手に計算して明記しちゃう」とい
>うのは
>MORI>どうでしょう?有意水準5%はOKでしょうし、効果量はコーエンの言うよう
>に「中
>MORI>程度」としちゃうわけです。そうするとこの論文では「有意だ」と威張ってい
>るけれ
>MORI>ど「検定力は低いよ」てなことがみんなにも良くわかる。
> と書きましたが、「検定力は低いよ」ではなく、「こんなに検定力が高い検定をし
>て有意になってもほとんど意味がないよ。」でした。(うーん、難しい。)

これは違ってます.現状では5%, 1%, 0.1%のような決め打ちで危険率を評価する
慣習の下で投稿論文が作成されているのですから,投稿者がその条件下で「でき
るだけ検定力の高い検定をめざし,実施する」ことは意味のないことどころか,
重要なことです.効果量の大きくなる特性値を選んだり,実験方法を編み出した
りして必死に検定力を高めようとするのです.同じデータに対してより検定力の
高い検定法を選ぶことも有ります.

----------------------------------------------------------------------
Hideki TOYODA Ph.D., Associate Professor,      Department of Sociology
TEL +81-3-3985-2321 FAX +81-3-3985-2833, Rikkyo (St.Paul's) University
toyoda (at) rikkyo.ac.jp  3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan                                  
----------------------------------------------------------------------

スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。