[fpr 592] 推定と検定

MORI Kazuo

とんでもないMLに入っちゃったぞと思い始めた守@信州大です。

 単なるチャチャですが、
豊田@立教社会が[fpr572]でこう書いています。

toyoda>だからこそ,天下り式でない教科書が望まれるのですが...
toyoda>売っているほとんどの教科書では,初等的な数式展開で解けるのに,「こうい
toyoda>う場合はこういう式を使うこと」の天下りのオンパレードなのです.
toyoda>それでは学生に知的な興奮は与えられない.極めてが残念です.
toyoda>
toyoda>という信念を持っていたのですが,仲の良い学生にも「先生,式ばっかり書いて
toyoda>ないで,エクセルの使い方実習してよ」なんていわれることがあり,そんな時は
toyoda>ガックリちからぬけちゃいます.天下りすらいらないということなんです.
ましてや
toyoda>公式の導出・意味を知りたい学生って少ないんですよね.
toyoda>
 この中に出てくる「天下り」という表現は、数学用語で私はつい最近まで
知りませんでした。確か高校までの数学では出てこなかったと思うので、大
学以降の数学用語でしょう。だとすると、文科系の心理学者の多くは知らな
いはずです。(と思ってお節介をします。)
 佐藤文広(1994)「数学ビギナーズマニュアル」によると、
「天下りと言っても、官僚の天下りとはいささか異なります。数学の場合には、
「天下り」という言葉に、「どうしてこのような概念を考えるのか、どうして
このような定義をするのか、その動機や必然性について詮索することはひとまず
止めていただいて、議論を進めるためにまずは私の言うことを聞いて欲しい。
だんだん分かってくるはずだから」という気持ちがこもっています。」
ということです。
 似て非なるものに、野口悠紀雄氏の「パラシュート効果法」というのがあり
ます。これは、「登山はしんどいけど山には登りたい」というときに、飛行機
から山頂へパラシュートで降りちゃえ、というもので、「エクセルの実習して」
という上記の学生さん向けの方法です。

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守 一雄@信州大学教育学部学校教育講座 380長野市西長野6-ロ(カタカナの"ろ")
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