[fpr 691] construct

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鈴木@日経です。

潜在変数導入の是非に関して、自分の仕事との関連で考えていたら、能力の限
界を感じてポアンカレ付近から出直そうかと思っていたところ、CSA(SEM)特集
の Behaviormetrika が届きました。理論研究の paper はゆっくり読むとして
狩野さんがまとめられた Software の章(開発者自身による紹介論文と質問票
への回答)が面白い。

まず Bentler が夫婦でトヨタ車に乗っていることが分かった(ほんまかいな)
この先生はなかなか宣伝が上手である。

Software の開発者への質問票に対する回答にも個性が出ていて面白い。パス
ダイアグラマの搭載有無に関する質問に,最高の感のある AMOS は単に "Yes"
 のみ(個人的には誤差変数を円で囲むのが嫌い)。EQS はあれもできるこれ
もできるとタップリ回答。SEPATH は、描けるけれどパス図が目的ではない、
と微妙な言い回し。"No" とは言いたくないらしい。某所のデモで私は社員か
ら「できません」と聞いた。

SAS, SPSS などからの data import 機能では、だいたい SPSS は考慮されて
いるけれど SAS は考慮外。
EQS の回答は微笑ましい。"ASCII file written by SAS"。

実は、日経 PRISM をやるときに、SAS でデータ準備をやり、EQS で推定をし
て、その結果を使って SAS で潜在変数の得点を計算したのです。ここは豊田
さんにアイデアで、両者の長所・短所を相補したのです。でも作業はたいへん
(苦労話をしたいくらい)。

CALIS が回答拒否した気持ちも分かる。多くの質問に「できません」と答える
のは忍びないでしょう。
CALIS(SAS)が胸を張れるのは data manuplation くらい?。CALIS と LISREL 
はウサギとカメか?。眠れる CALIS よ目覚めよ。

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鈴木 督久 ( Tokuhisa SUZUKI )   日経リサーチ  集計解析室
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