[fpr 953] 手回し計算機

堀啓造

堀@香川大学経済学部です。

In message "[fpr 950] Re: 手回し計算機",
Toyoda Hideki wrote...
 >はい,おっしゃる通りです.
 >70年代に手回し計算が通常だったとは思いません.というより私は
 >80年に大学に入学していますから,70年代のことは直接見たわけでは
 >ありません.わたしに「武勇伝」を話して下さった方は,どちらかと
 >いえば70年代にしても,すこし時代遅れで例外的に手回しを使ったの
 >だと思います.

私は70年4月大学入学ですが,手回し計算機を使っているところは見たことがあり
ません。ただ,記念品としてとっている現物は見たことがあります。ただし農学部
の人のものでした。紙テープ型のコンピュータはかなり入っていたものと思います
が,詳しくは知りません。

岡本さんが使用したという算盤(そろばん),計算尺は現在でも使われているもの
で,手回し計算機とは意味が違っています。

 >しかし決して「蛮勇」ではありません.セントロイド法をお使いにな
 >ったようです.堀さんはセントロイド法を手で計算したことがありま
 >すか?私は学部の2年生のとき(82年)に,電卓で因子分析したこと
 >があります.セントロイド法なら直ぐに解が求まりました(ちなみに
 >私は変数数は6でしたが,その方はもっと多かったと思いますから,
 >たいへんなことに変わりはないと思いますが).

ギルフォード『精神測定法』培風館 はこまかく計算を書いていたので,手は使わ
なかったです(^^;。Tatsuoka(1971) Multivariate analysis.Wiley はきちんと計算
をしてみました。でも主成分分析までですね。この本第2版がでてたようですが,
見つけたときは絶版になってた。

手回し計算機のメカニズムはよく知りませんが,ドクターのレベルの論文を書くに
は,計算間違いの可能性を押してまで使うものなんでしょうかね。

 >
 >ここからが意見の分かれるところだと思いますが,高度な分析も,
 >1度は手計算(電卓)で体験してみることは,教育上とても重要
 >だと思っています.

わたしもこの点については賛成します。しかし,論文で使う因子分析を手計算でや
るのはやめろといいます。

確かに手計算でやると,納得せざるを得ないような気持ちになります。これは算数
以来の納得のしかたですね。

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