[fpr 1001] ドライバーの反応時間の分析・検定手法について教えてください

森敏昭

森 敏昭@広島大 です。
>
>「1回の実験の1回の検定」で研究仮説に関して結論が出るかのような見方は
>私も問題だと感じています。先行研究に言及するときも「何々が明らかになっ
>た」という表現がよく見られ,そう簡単に何かが明らかになるのだろうか,と
>いつも思います。
>
>ただ,上記の議論が「検定の前提条件の問題」とどのように関係するかが不明
>です。「頑健でゆるぎない現象なら」という表現がありますが,検定でいう仮
>定・モデルからの逸脱に対する検定結果の頑健性とはとりあえず関係ないです
>よね。
おっしゃる通り、現象の頑健性(再現可能性という表現の方が適切だったと思います)と
検定の前提条件に対する検定結果の頑健性とは論理的にはまったく関係がありません(こ
のところのパラグラフは前段のことが言いたかっただけです)。
ただ、変数変換によって前提条件を満たすかどうかで検定結果が異なるような微妙な実験
結果の場合には、検定方法のことであれこれ悩むより、追試実験で再検討してみる方が建
設的なのではないか、というような文脈では多少関係しているのかもしれません。

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     森 敏昭  Toshiaki Mori
 E-mail:tosmori (at) ipc.hiroshima-u.ac.jp
 Tel & Fax: 082-941-1817 
 広島市佐伯区五月が丘1-10ー26
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