[fpr 1127] Role of ML(not Maximum Likelihood)

南風原朝和

南風原@東大教育心理です。

Yutaka Kano さんが以下のように書いています:
 
> 昨日,Ken Bollen氏の研究会の案内を当MLに投稿させて頂きました.ぼち
> ぼちと問い合わせ等が(勿論,個人メイルで)届いています.そのメイル
> を投稿した時にふと疑問に感じたことがあります.FPRではこのような研
> 究会の案内はほとんど出ていないのではないでしょうか.もしかすると出
> してはいけないことになっているのでしょうか

そういうことは全くないと思います。そうした情報が得られることが
メーリングリストに参加することの大きな特典のひとつでしょう。

> 私は,もう一つ STAT というMLに入っています.統計学に関する情報交換
> をする場なのですが,これが面白くない.議論がまったくないのです.何
> が投稿されているかというと,研究会の案内ばかりです.
> 
> FPR と STATS これらは隣接領域と思うのですが,なぜこんなに違うので
> しょうか.

fpr の良さは,心理学等の研究をする立場からの具体的で切実な(そ
ういう意味で良質の)質問や問題提起がなされることですよね。しか
も,ユーザーからの質問にメーカーが答えるというような単純なやり
とりではなく,統計学を作る人達や教育する立場の人達もあまり深く
考えていなかったような問題が出されたり,その人達の中でも見解が
一致しないことが見えてくる展開になったりというところが面白いで
すね。いわゆる統計学者だけが集まっても,そういう議論にはなりに
くいでしょう。

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南風原朝和 haebara (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp 
〒113-0033 東京大学 大学院教育学研究科
TEL:03-5802-3350 FAX:03-3813-8807

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