[fpr 1506] SPSS-GLMの設定方法の質問

Takuji KAWANO

川野@徳島大学 大学開放実践センターです。

Tsutomu Okada <tokada (at) rikkyo.ac.jp> wrote;
> 
> 岡田@立教大学です。
> 
> 石村貞夫1997「SPSSによる分散分析と多重比較の手順」東京図書
> という本を読みました。繰り返しのある一元配置分散分析後の多重比較
> の方法が出ています(P42)。
> これについて,疑問があり,どなたかお分かりの方がおいででしたら
> 宜しくご教示下さい。
>  この本の例では「心拍数」を従属変数として同一患者の時間ごとの
> 変化を多重比較しようとしています。まず,データを次のように並べます。
> (GLM反復測定のデータを並び替える)
> 時間 患者 心拍数
> 0   1   67
> 0   2   92
> :  :   :
> 1   1   92
> 1   2  112
> :  :   :
> 2  1    97
> 2  2    94
> 
> 次に GLM-一般的な多因子(SPSS8)を用いて
> 従属変数=心拍数
> 固定因子=患者,時間 に設定し
> 「その後の検定」で
> 「患者」と「時間」を検定対象とします。
> 疑問なのはここからの作業です。
>  上記の方法は本来 繰り返しのない二元配置のやり方なので
> 「交互作用項をナシとしなければならない」(P47)とあり,
> 「モデル」欄で「患者」「時間」の各変数を「モデル」欄に指定しろと
> あります。
> しかし,この頁(P48)での説明図では「項の構築」欄のプルダウンメニュー
> が「交互作用」となったものが掲載されています。
> これでは,交互作用を組み込んだモデルになってしまうの
> ではないでしょうか?
> P49にも「交互作用 患者*時間をモデル中に組み込まない」ことが
> 強調されていますが,,,。
>  項の構築の欄は「交互作用」のままでよいのでしょうか?
> あるいは,ミスプリなのでしょうか?
> (ミスプリだとすると,どう指定すべきなのでしょう)

石村(1997)が手元にないので詳しくはわかりませんが,確かに,誤解を生じかねな
い記述です。しかし,そのままの状態で「患者」「時間」の各変数を1個ずつ選択
して「モデル」欄に組み込むと問題は起こりません。もし,このまま「患者」と「時間
」の両変数を同時選択して「モデル」欄に組み込もうとすると「患者*時間」を「
モデル」欄に組み込んでしまうことになります。2変数を同時選択して,個別に「モ
デル」欄に組み込むには項の構築の欄を「主効果」に変更すれば大丈夫です。

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川野 卓二 @ 徳島大学 大学開放実践センター
TEL (088) 656-7282  FAX (088) 656-7277
E-mail:  kawano (at) ias.tokushima-u.ac.jp
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