みなさま明けましておめでとうございます。守@信州大学です。 > 我妻則明@岩手大学教育学部と申します > > 非常に基本的なことですが、かねてから疑問に思っていたことを、あえてお尋ねい > たします。 > 研究者の利用できる学校の生徒を2群に分け、それら2群に何かのテストを > 実施して有意差があったとかなかったとかという論文ですが、これらの2群に分けら > れた学校の生徒は、日本中の学校の生徒から無作為に抽出して得られた生徒ではない > ことは明らかにもかかわらず、有意差検定はできるのでしょうか。 南風原さんから言及されるかなと思っていたのですが、 『教心研』に南風原さんのところの院生の栗田さんの論文が載っています。 私のフィルタがかかっていますが、「KR」での紹介は以下で読めます。 http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/kr/kr0505.html http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/kr/kr0204.html この研究によれば、 「t検定は母集団分布の正規性からの逸脱には頑健で あるが、観測値の独立性には脆弱である」 ということです。 「でも、じゃどうすりゃいいんだろう。」っていうのが私の感想ですが。 ------------------------------------------------------------------- 守 一雄@380-8544信州大学教育学部教育科学講座(これだけで郵便が届きます。) kazmori (at) gipnc.shinshu-u.ac.jp 電話 026-238-4214(ダイヤルイン・留守電) 『DOHC』『KR』発行元 Fax 026-237-6131(直通) http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/hp-j.html -------------------------------------------------------------------
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。