[fpr 1611] 調査とANOVA

Takashi TSUZUKI

立教大学の都築と申します.

専門は実験心理学なのですが,現在,調査データに基づいて,「大学生におけるメデ
ィア・コミュニケーションの心理特性に関する分析」という論文を書いています.探
索的因子分析,共分散構造分析,重回帰分析,分散分析と書いてきて,前から思って
いた疑問をまた感じましたので,このMLでお尋ねすることにしました.

共分散構造分析のパス係数を,条件(メディア:対面,携帯電話,携帯メール,電子
メール)ごとに比較するのはそれなりにおもしろいのですが,因子ごとに下位尺度(
対人緊張,親和感情,情報伝達尺度)を構成し,その得点を用いて分散分析・平均の
多重比較を行った方が,アウトプットとしてはクリアーなものが出てきます.例えば
,今回の調査では,4メディアに関して,同じ被験者に同じ質問項目で尋ねていますの
で,下位尺度が3つあれば,被験者内2要因の分散分析を行うことができます(独立
性の仮定は満たされているとします).この場合,被験者は276名です.

社会心理学関係の論文では,調査データに分散分析を用いたものをしばしば目にしま
すが,統計学的に問題はないのでしょうか(特に,実験と比較したサンプル数の多さ
).多分,極めて基礎的な質問だと思いますが,ご存じの方は教えて下さい.


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