[fpr 1794] きゃーるが鳴くんで

Y.Hasegawa/

<200009290716.AA00446 (at) pc138231.mn.waseda.ac.jp> の、
   "[fpr 1775] きゃーるが鳴くんで" において、
   "TOYODA Hideki <toyoda (at) mn.waseda.ac.jp>"さんは書きました:

> 豊田@早大心理です
> 
> 長いことかかった仕事が今日終わったので,久しぶりに,心も軽く♪
> fprへの投稿を楽しんでいます.

私も10/2締切の原稿ができたので久しぶりに一言(←あっ、また明日から
ROMになります)。

> 
> 吉田寿夫さんの「本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく
> 初歩の統計の本」p118に「きゃーるが鳴くんで雨ずらよ」に関して
> 「電気ショックか何かをカエル君に与えてやり,ゲロゲロと鳴かせ
> ても雨は降らないはずです.「中略」気圧という第3の変数によって影
> 響されているために生じた疑似相関である「後略」」という記述が在り
> ます.

気圧の変化によってカエルが鳴くかどうかは分かりませんが、

カエルの声を聞いた後に、雨に濡れないような何らかのオペラント行動を発し、
その結果として、大切なものが失われなくて済んだとします。

この場合、カエルの声は、そのオペラント行動の弁別刺激になります。

私が重要だと思うのは、「カエルの声→雨」が因果関係か相関関係ということではなく
カエルの声がどういう条件でどの程度の弁別刺激になるかという点にあると思います。

少なくとも私にとっては、随伴性概念なしに行動を説明することはできません。

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Y.Hasegawa/長谷川芳典
岡山大学文学部心理学教室
hasegawa (at) cc.okayama-u.ac.jp
http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html

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