[fpr 1827] ランダム割付の2つの側面

豊田秀樹

豊田@早大です

Tomokazu HAEBARA さんは書きました:
>一方,豊田さんの[fpr1821]には,
>> 統計学にストイックに,実質科学に重きを置くなら,ランダム抽出をしないラン
>> ダム割付け実験は,厳密にはランダマイゼーション検定のメリットしか享受でき
>> ない.手元のデータには統計的に有意差が見られてももう一度別のデータを取っ
>> た場合のことは,厳密には統計的には何も言えない.だからと言って実験は無意
>> 味なのではなくて,1つの動かぬ実例として,実質科学的な考察の有力な論拠と
>> します
>とあります。
>どちらも検定との関係でランダム割付のメリットを述べていますが,私なら
>高野さんの「なぜ」の問いには,「サンプルにおけるさまざまな個人差変数
>(干渉変数)と,研究の主眼である独立変数とを(近似的に)無相関化・直
>交化することができるから」と答えたいところです。この「干渉変数との無
>相関化」と,「検定のための確率化」という2つの側面が,ランダム割付に
>はあると思います。豊田さんは,そのうち後者だけをメリットとして挙げて
>おり,高野さんは(上記の文はともかく)その両者をメリットとして挙げて
>います。

 1つ前のメイルに返事を書かなかったのは,忙しくなってきたことも在りますが,
ランダマイゼーション検定のメリットには前者も入っていると思っているからで
すよ.

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 TOYODA Hideki Ph.D.,  Professor,                Department of Psychology
 TEL +81-3-5286-3567             School of Lieterature, Waseda University
 toyoda (at) mn.waseda.ac.jp  1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan
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