[fpr 1829] ランダム割付の2つの側面

南風原朝和

南風原です。

Yasuharu Okamoto さんからの引用:

> 「[fpr 1825] ランダム割付の2つの側面」に
> 
> >サンプルサイズとの関係で考えると,「無相関化」は,Nが大きいほど,そ
> >れがより完全に達成され,干渉変数の影響の心配が減ってきます。一方,「
> >確率化」に基づく検定は,Nが大きいとたいてい有意差が得られるようにな
> >り,積極的な証拠としての意味をほとんどもたなくなります。
> 
> とあります。
> 
>  Nが大きくなると有意差が出やすくなるのは、t検定や分散分析の
> 場合も同じですが?

“「確率化」に基づく検定は”という表現は,確かに,ランダマイゼーション
検定だけを指しているように読めますね。意図したのは,“「確率化」に基づ
く検定は,検定一般の性質として,Nが大きいと・・・”ということです。

せっかく干渉変数による偏りをかなりの程度除去でき,効果の大きさの推定・
評価が可能な状況を作り出しながら,結局は「独立変数の効果は全くない」と
いう帰無仮説の検定だけに終わってしまうのは,もったいないという思いもあ
って,上記のような区別について書きました。

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南風原朝和  haebara (at) p.u-tokyo.ac.jp  Tel/Fax:03-5841-3920
東京大学大学院教育学研究科 (〒113-0033 文京区本郷 7-3-1)


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