堀@香川大学経済学部です。 11月6日15:00〜17:00 日心大会でワークショップを開きます。 心理学研究の自己点検(6): 心理学研究における探索的因子分析の基本問題 2F Room J http://www.psy.bun.kyoto-u.ac.jp/jpa2000/WorkShop/work1.html#13 に要旨があります。 といっても多少の変更があります。 ところで, 佐伯胖・松原望編『実践としての統計学』東京大学出版会, 2000 2章 データを読む 相関分析,主成分分析,因子分析の意味をさぐる 特にp87-p95 を読んでいると,どうも主成分分析と因子分析の違いがまったくわからず書いて いるようなのです。皆さんはここでいっている因子分析を因子分析として認める のでしょうか? 佐伯先生のいう主成分分析は固有ベクトルの縦の2乗和が1になるもの,因子分 析は縦の2乗和がそれに対応する固有値になるものです。もう一つの違いは,主 成分分析の第3主成分に対応するものがなくなっていることです。 ここで因子分析といっているものは主成分分析と通常言われているものの範囲を でません。 どなたか,この本のいう因子分析を因子分析と認めるかたがあればサポートする 意見をください。ワークショップの参考にさせていただきます。 あ,そういえば,相互査読をしているようなので,繁桝さんはこれを因子分析と いっていいと判断されていることになりますね。もし誤解ならほかにも誤解して いる人がいますので是非立場を明らかにしてください。 STATAという統計ソフトは principal-components factor method とか言ってま す。しかし,それは因子分析がなにか分かっていない人がいうことでしょう。 主成分分析はデータの記述ですが,因子分析は潜在変数の推定です。そのあたり はワークショップで示します。 ps.この数値例だと,2因子の場合はheywood case なので最尤法や最小2乗法や 反復解で求めることはできません。 この本の数値がそうとうひどいのでそれについては次に書きます。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 電話番号 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部) 香川県高松市幸町2−1 香川大学経済学部
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。