真柳@女子栄養大学です。 堀先生の投稿を読んで, 海より深い配慮があったのか!と思い, ない頭をひねって考えてみましたが,よーわかりませんでした。 結局,どういうことなんでしょうか????? 数式展開による証明は,当然のように挫折し, 結局,データで同様の解析を試してみました。 シュミレーションするほどは時間がなかったので,手持ちのデータ2つで 解析してみました。 =============================== データ1は,22変数・n=720のデータです。 スクリー基準で3因子解を採用。 3因子でプロマックス解を求めると ---------------------- 因子相関行列 因子 1 2 3 1 1.000 0.083 0.127 2 0.083 1.000 0.186 3 0.127 0.186 1.000 -------------------------- 3因子間の相関が全て0.2以下で,実質的には無相関で直交しているとみなせる ものです。 デ−タ1は,比較的キレイな因子負荷が得られます。(バリマックス解) -------------------------- 1 2 3 V17 0.835 0.036 -0.147 V7 -0.821 -0.195 -0.026 V30 0.796 0.057 0.232 V21 0.793 -0.094 -0.038 V25 -0.793 -0.011 -0.057 V11 0.781 0.023 0.147 V6 0.658 0.129 -0.184 V14 0.590 0.114 0.305 V4 0.504 0.237 -0.117 V26 0.051 -0.881 0.020 V10 -0.091 -0.878 -0.071 V20 0.090 0.856 0.069 V5 0.034 0.840 0.056 V8 0.171 0.840 0.017 V24 0.321 0.595 0.114 V16 0.012 -0.145 -0.722 V15 0.267 -0.061 0.691 V12 0.334 -0.072 0.680 V1 0.163 -0.288 -0.576 V13 0.394 -0.388 -0.512 V3 -0.100 0.125 0.509 V18 0.021 -0.218 0.482 ------------------------------ 堀先生に習い,こちらの方で回転前第一主成分と, 3因子バリマックス解の因子得点合計および,その順位得点化後合計の 相関を求めると 主成分法第1 1.000 因子得点合計(主成分法) 0.881 1.000 順位得点合計 (主成分法) 0.861 0.965 1.000 無回転第1 0.924 0.878 0.865 1.000 因子得点合計(最尤法) 0.895 0.990 0.960 0.901 1.000 順位得点合計(最尤法) 0.865 0.956 0.987 0.872 0.970 1.000 (符号変更後)元データ合計0.968 0.950 0.926 0.942 0.949 0.918 1.000 まずまず高相関です。 (ただし,順位得点和は全ケースに順位得点を与えた和です。ブランドデータのよう に 100位までにように切れば,もう少し相関は下がると見込まれます) 因子数としていくつを採用するかが問題になるかな?と想像し, 22因子まで試したところ, --------------------- 回転因子数 累積寄与率 % 因子得点計と第一主成分の相関 1 26.80 1 2 46.02 0.935 3 57.99 0.881 4 63.85 0.780 5 67.88 0.722 6 71.44 0.722 7 74.61 0.736 8 77.56 0.658 9 80.18 0.657 10 82.69 0.637 11 84.83 0.646 12 86.86 0.625 13 88.73 0.627 14 90.49 0.626 15 91.98 0.591 16 93.45 0.606 17 94.88 0.609 18 96.10 0.548 19 97.19 0.643 20 98.21 0.788 21 99.16 0.792 22 100 0.767 -------------------- たしかに相対的に第一因子得点の割合が因子数が増えるにしたがって下がる傾向。 (あたりまえかー?) ============================ データ2 14変数・N=60では,カイザー基準で因子数を多めに取り 3因子でプロマックス解を求めると, ----------------------------- 因子相関行列 因子 1 2 3 1 1.000 0.397 0.686 2 0.397 1.000 0.637 3 0.686 0.637 1.000 ----------------------------- 3因子間に相関が認められます。 こちらのデータで回転前第一主成分と, 3因子バリマックス解の因子得点合計および,その順位得点化後合計の 相関を求めると, ------------------------------------------------------------- 変数名 元データ合計 1.000 第一主成分(主成分法) 0.994 1.000 因子得点合計(主成分法) 0.828 0.818 1.000 因子順位得点和(主成分法) 0.749 0.726 0.934 1.000 無回転因子1(最尤法) 0.992 0.997 0.817 0.734 1.000 因子得点合計(最尤法) 0.913 0.919 0.927 0.841 0.925 1.000 因子順位得点和(最尤法) 0.820 0.818 0.899 0.905 0.833 0.935 1.000 --------------------------------------------------------------- ================================== 因子間相関が高かろうが低かろうが,ケース数もあるだろうし, あまりそのあたりは関係ないのか?? それは,解釈上の問題??? 結局,データで遊んでみたけど,何もわからずでした(涙)。 真柳麻誉美
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