[fpr 1987] ブランドの順位付け

豊田秀樹

豊田です

この連休は演習の準備が忙しくてどこにも行けないのですが
子供と自転車に乗ったり,キャッチボールをしたりして
過ごす予定ので,合間にMLに記事を書いたりしています.

> Return-Path: owner-fpr (at) nuis.ac.jp
>  岡本@日本女子大学です。
>  「個人がそのブランドを知っている確率」は個人差を確率という
> 形で平均化したものです。<「奥行き」はそのブランドを知っている個人の
> 平均的な「ロイヤリティ・好印象」です.>は「平均的な」とあるので
> 勿論個人差が平均化されています。
>  私が「[fpr 1981] ブランドの順位付け」で問題提起したときは、
> 具体的には展開法における個人個人に対する理想点とか、ベクトルモデル
> における個人を表すベクトルなどを念頭に置いていました。具体的モデルを
> 想定しない方がよいとき、あるいはモデルを具体化できないので先ずデータの
> 様子をみるというようなときは双対尺度法のような分析法がよいと思います。
>  ブランドも、社会的平均値としての順位は勿論想定可能ですが、ブランドの
> 評価内容は人により異なる、好きなブランドも人それぞれでありうると
> 考える方がよいのではと思っています。

はい,でもこれだとランキングにまとめにくいのです.
 
> >つまり,ブランドを商店にたとえて「ブランドパワー=間口×奥行き」
> >なのです.・・・
> >・・・
> >・・・ただし片平流のこの因果モデルが実現されているかと
> >いうと,現段階の調査法ではちょと心細い.
> 
>  因果モデルを「ブランドパワー=間口×奥行き」の形で設定するのは、
> 構造方程式に制約されていると思いますし、因果モデルだけがデータ分析に
> おいて有用な分析法であるとは思いません。

私もそう思います.1つ前のメイルでは,このランキングを束ねてている
研究者のランキング観を紹介したのであり,その意味で1つの可能性を示したの
であり,唯一の見方を示したものではありません.

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			TOYODA Hideki
			toyoda (at) mn.waseda.ac.jp


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