桐野@岡山県立大学学生です。 お答えいただき,ありがとうございます。 豊田先生は書かれました: > ポリコリック相関係数は,どのソフトウェアを用いて > 計算なさっていますか?もしEQS・Mplus・LISRELなど > のSEMのソフトで計算しているでしたら,アドバイ > スは容易であり,続けて確証的因子分析における共分 > 散構造分析をすることが可能です. ソフトウェアに関する説明が不足していました。 現在,ソフトウェアとしてはLISREL Ver8.30 for Windows NTを使用しています。 > P219のこの部分は,正確には「『この方法は』四分相関, > 双列相関,ポリコリック相関,ポリシリアル相関を含んだ相 > 関行列だけでは構造方程式モデルの母数を推定することはで > きない。」です(文章を途中で切って引用しないでくださいね). > つまり『この方法は(一般化最小2乗法)』について説明し > た個所であり,モデル全体を指しているのではありません. > > ポリコリック相関行列に対して,(重みなしの)最小2乗法 > を適用することは主流ではありませんが,間違ったやり方で > もありませんので,どうぞ因子の抽出を試みて,プロマック > ス回転してみてください. 豊田先生の著書からの不適切な引用による語弊につきましては,申し訳ございません でした。 私自身,よく理解できていないために,間違った解釈をしていたようです。 ですが,ポリコリック相関行列に,重みなしの最小二乗法を用いることが 間違いではないということが分かりまして,安心いたしました。 主流ではないということですが, 今後,改めて因子の抽出を試みてみようと思います。 > それ以外の,多くの共分散構造分析をなさる場合には,EQS・ > Mplus・LISREL(入門編・応用編に紹介があります)などポ > リコリック相関行列を計算したしたあとシームレスに(そ > のまま直接に)共分散構造分析してくれるソフトウェアを > 使用なさることをお勧めします. > > 入門編・表12.5では1因子の解しかないですし,いまの > ところ本屋さんで直ぐに手に入るものは思い付きません. > > Mplus・LISREL(PRELIS)のマニュアルにはカテゴリカル > データの共分散構造分析の(英文ですが)比較的たくさん > 応用例が載っています.どちらか一つならLISREL(PRELIS) > のマニュアルがお勧めです. そこで,LISRELに関して質問があります。 前述したように,ポリコリック相関行列に対して,重みなしの最小二乗法を用いて プロマックス回転を行い,因子の抽出を試みてみました。 そして,固有値1.00以上であることを参照に,3因子を抽出しました。 それらの因子を,それぞれ因子A,B,Cとすると, 因子Aに2項目,因子Bに3項目,因子Cに3項目,高い因子負荷があることが分かりまし た。 (全体では10項目ありましたが,2つ以上の因子に同じような負荷を持つ項目, また,因子負荷の絶対値が0.3以下の負荷の低い項目は省き,残り8項目としまし た。) それぞれの因子については,内容的に解釈可能な因子としてうまくまとまり, 2次因子3因子モデルを措定しました。 そこで,(私自身はLISRELに詳しくないため), 私の所属する学校の先輩方にご指導を受け,豊田先生の著書「共分散構造分析(入門 編)」 で書かれているシンタックスサンプル(12章および6章のサンプル)を解釈させてい ただいた結果, 措定した2次因子3因子モデルをLISRELで実行できることが分かりました。 ですが,残念ながら拘束がどのようになっているのかまでは理解できませんでした。 今後,可能であれば同時因子分析も試みてみたいと思っているのですが, 拘束がどのようになっているのかが理解できなければ,無理なことだと思います。 残念ながら,お手本となるようなものを本屋さんで見つけることは難しいということ ですが, LISRELで同時因子分析を行うには,どのようにすればよろしいのでしょうか。 何かよい方法をご存知でしたら,お教えいただければと思います。 もちろん,私自身も何か方法がないか探してみようと思います。 宜しくお願いいたします。 ------------------------------------------- 岡山県立大学 保健福祉学部 保健福祉学科4年 桐野 匡史 E-mail: h1310017 (at) fhw.oka-pu.ac.jp : cax93600 (at) pop12.odn.ne.jp -------------------------------------------
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