豊田@早大心理です 原田さんの場合,A群が6,800ケース,B群が700ケース のようにケースが多いので,簡単・確実な方法が1つあります. まずモデル番号1:等値条件無しのA群とB群の標準化前 の解をじっくり目視で観察します 実質科学的に同一の解釈を導くほどにA群とB群の解は互 いに似ていますか? (モデル番号6の代表的な適合度指標がよいのですから, たぶん実質的に同様の解のはずです) 似ているならモデル番号6を採用して構いません. 比較の途中のモデルに不適解が入ることはたまにあります. それ自体はモデル番号6を採れるかどうかと関係しません. 論文には不適解のことも書き,モデル番号6を採ってください. 似てないのに,モデル番号6の代表的な適合度指標がよいの なら,どこかで計算違いをしている可能性があります. 再確認してください. 標本数が多いときに,かつ実験の効果が明らかに観察されているのに 分散分析で有意差がでなかったら,おかしいですよね.計算違いを 疑いますよね. SEMでも,それと同じです.まず,目で実際に見て,似ているか どうかの実質科学的な判断をしてください.モデル番号6の適合度 はその常識を客観的に補佐する以上のものではありません. 原田さん自身が実質的に同様と思える解であるか否かの確認が第1です. 健闘を祈ります.では... -- -------------------------------------------------------------------------- TOYODA Hideki Ph.D., Professor, Department of Psychology TEL +81-3-5286-3567 School of Lieterature, Waseda University toyoda (at) mn.waseda.ac.jp 1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan --------------------------------------------------------------------------
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。