[fpr 2055] 多母集団同時分析過程で生じる不適解の解釈

豊田秀樹

豊田@早大心理です

Yasuharu Okamoto さんは書きました:
>パラメタの推定値の標準偏差のチェックがあると、同様かどうかの判断の
>内容がより豊かになると思います。
> 実質科学的には無意味な小さな差も、パラメタ推定値の標準偏差が
>小さいと統計学的には有意な差になる可能性が高くなります。


この場合は信頼区間が狭いので,有意差があっても,意味のある差ではなく
番号の高いモデルを採ってください,というのが前のアドバイスの主旨です.


>実質科学的には
>意味のある程度の差であってもパラメタの推定値の標準偏差が大きい
>(推定値が何らかの原因で不安定である)ときは統計学的には差が有意に
>なる可能性は低くなります。


標本数の多いデータを,今,分析なさってる原田さんへのアドバイスですから
信頼区間が広い場合のことは,敢えて言及しませんでした.

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 TOYODA Hideki Ph.D.,  Professor,                Department of Psychology
 TEL +81-3-5286-3567             School of Lieterature, Waseda University
 toyoda (at) mn.waseda.ac.jp  1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan
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