[fpr 2349] SPSS11.5階層的クラスタ分析の不具合

岡田努

SPSS11.5の階層的クラスタ分析で次のようなバグらしき現象が起きています。
欠損値をもつケースが含まれるデータを用いた場合,
クラスタ対象を「ケース」に設定し,ケースのラベル変数を設定すると,ラベルとケースの対応が
正しくないものになります。
そのためデンドログラムでの「case」と「label」の対応が誤って表示されたり
所属クラスタ番号を変数に追加した際に,ケースと所属クラスタの対応が誤ったものになります。
(欠損値を持つケースをちゃんとスキップしないで対応づけをしてしまうらしい)。
この症状はSPSS8時代にあったのですが,たしか9になった時に改善されていたものが
今回再び現れています。
欠損値を持つケースを予め除外して計算するか,ケースのラベルを指定しないで計算する必要が
あります。

どうもクラスタ分析のラベルの処理はSPSSは苦手らしく,すぐ不具合が出ては消え,という感じですね。
(9.0〜10.0時代には標準化処理とケースのラベル指定メニューを併用するとエラーになるバグがありましたし)

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岡田 努
金沢大学文学部人間学科 心理学講座
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E-mail:okdttm (at) kenroku.kanazawa-u.ac.jp
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