[fpr 2477] 因子分析と回転

堀啓造

堀@香川大学経済学部です。

AMOS5が来て,しばらく遊んでます。マイナーなバグに引っか
かっていろいろ難儀しています。

AMOS 5.0(日本語対応版) 指定検索(探索的因子分析)のバグ
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/spss/tokidoki14.html#150

AMOS 5.0(日本語対応版) ときどき出力が表示できないなど不安定
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/spss/tokidoki15.html#151

2つ目はどうやら,AMOS4から取り込んだamw ファイルの特殊
な場合に起こるようですが,spssサポートから返事まちです。

今回のバージョンアップは結構楽しめます。

ということは置いておいて。最近議論があまりでなくなって淋しい
です。議論の種に危ない発言をしてみます。サポートや反駁や修正
をお願いします。条件付きの成立なら,条件についてのコメントを
いただければと思います。この文献にすでに書いてあるというので
もいいです。よろしく。3つ別々の命題です。

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因子分析と回転
(1)データが真に直交ならば初期解かそれに極めて近い解が正解。
(1')バリマックス回転の初期解からの回転角度が大きくて単純構造
を得られた場合は,その事自体が斜交解が正しいことを示してい
る。どの程度が回転角度が大きいかは検討を要する。Nunnally が
直交解として認める 30度程度までかもしれない。

(2)直交モデルでよいか,斜交モデルがよいか。できれば直交モデ
ルですませたいなら,直接oblimin δ=0 の解の角度を検討する。
直接oblimin のこの解は直交に近い軸を引いて単純構造になるよう
にしている。
(2')promax 解と直接oblimin δ=0回転のコンセプトが違うよう
だ。Harris-Kaiser の2つのタイプと関係する。

(3)SEMで斜交因子モデルを構築すると,因子間相関はpromax 解
に近い。

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堀 啓造(香川大学経済学部)
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