堀@香川大学経済学部です。
AMA から
Rex B. Kline.(2004). beyond significance testing
というタイトルの本がでています.以前に似たようなタイトルの本がでてましたが,今
度の本はテキストです.
主として効果量effect size について書いてあります.さまざまな定義がありますが,
あまり細かな問題にこだわらず理解できるようになっていて,交通整理をするのに有益
です.目次にあるように効果量以外の紹介もあります.読みやすく書かれているので理
解しやすい.
Table of Contents
I Introductory Concepts
1 Changing Times
2 Fundamental Concepts
3 What's Wrong with Statistical Tests ― And Where We Go from Here
II Size Estimation in Comparative Studies
4 Parametric Effect Size Indexes
5 Nonparametric Effect Size Indexes
6 Effect Size Estimation in One-Way Designs
7 Effect Size Estimation in Multifactor Designs
III Other Alternatives to Statistical Tests
8 Replication and Meta-Analysis
9 Resampling and Bayesian Estimation
ネットでは
http://www.apa.org/books/4316031.html
に紹介があります.ここからcontent は見ることができますが,サプリメントやohp を
見ることができません.
http://www-psychology.concordia.ca/department/faculty/kline/books.html
から見ることができます.
http://www.apa.org/books/resources/kline/
とAPAなんですが,なんでapa のサイトから直接アクセスできないのだろうか.
OHPは授業用ですが,これを見るだけでも参考になるでしょう.本のほうがもちろん
丁寧にわかりやすくかかれています.ぱっと見で,4章は必読です.
principles and practice ofstructural equation modeling (2nd ed.)
のOHP もでてます.10月刊行らしいが仕事が速い.
http://www.guilford.com/cgi-bin/cartscript.cgi?page=paci/kline_data.html&cart_id=69304.8607
長いので途中でおれちゃってる.
同じくAPAから
Bruce Thompson(2004).
Exploratory and Confirmatory Factor Analysis : Understanding Concepts and
Applications
http://www.apa.org/books/4316025.html
がでてます.どうみても直交回転派だ.といっても斜交回転,階層因子分析まできちん
とやっている.因子数の決定では平行分析まで触れています.もっとも対角SMCではあ
りませんが.雑誌の編集者をやっているえらいさんなので一読しておく価値はありま
す.これって,APA大会のworkshop のテキストなんでしょうか?
----
堀 啓造(香川大学経済学部)
home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。