fprのみなさま:守です。 日本教育心理学会に引き続いて、 日本心理学会ともいざこざを引き起こすのは本意ではないのですが、 あまりにひどいので以下のような苦情のメールを出しました。 転送自由です。 Begin forwarded message: > From: 守 一雄 <kazmori (at) shinshu-u.ac.jp> > Date: 2006年6月20日 9:59:17:JST > To: 久野洋子 <jpakuno (at) peach.ocn.ne.jp>, takagi (at) ipcku.kansai- > u.ac.jp > Subject: Re: お詫び > > JPR編集委員長 高木修さま > > 拝啓 > ますますご清祥のことと存じます。 > > 苦情のお手紙を差し上げることになり大変苦慮しておりますが、 > 日本の心理学の将来のためにもぜひとも適切な対応をお願いいたしたく > 委員長宛にお手紙差し上げる次第です。 > > 苦情の核心はあまりに非効率な審査システムのあり方についてです。 > > 私の投稿論文SR0401は1昨年2004年の4月2 > 日づけで投稿されました。 > 当時はまだ日本でも新しかったImplicit Association Testに > 関する論文で、 > その前年の日本心理学会/日本社会心理学会でTony Greenwald > 先生がお見えになった際に > この論文の草稿をご覧いただき、ぜひ投稿するようにご推薦をいただ > いたものでした。 > > 投稿から半年経過した2004年の10月に審査状況について > お問い合わせをしましたが、 >> お二人の審査者のうち,お一人の方から戻していただけずご連絡出 >> 来ずに居りまし >> た。 >> 別の方に代えて戴きました。11月8日までとお願い致しましたの >> で,申し訳ござい >> ませんが >> 1か月ほどお待ちくださいませ。 > とのことでした。 > > その後、4ヶ月が経過しても(投稿からは10ヶ月)なんの連絡 > がないので、 > 2005年2月にもう一度、催促の問い合わせをしました。 > > その1ヶ月後に、3月24日づけで久野さんの手書きのお > 手紙で > 「別紙コメントについて書き改めて戴いた上で再審査とのこと」 > という審査結果が返ってきました。 > > この段階で疑問に思うのは、いったい編集委員長は何をしているのか > ということです。 > 外国のジャーナルではかならずエディタからこうした採否に関わる連 > 絡がとどきます。 > しかし、JPRではエディタの顔がまったく見えません。 > > さて、久野氏の手紙によれば、審査が遅れたのは、最初の審査者2名 > の評価が分かれたため、 > 第3の審査者を立てたためであるとのことです。 > 添付されていた3人の審査者のコメントの審査者AとBが > 最初の2名と思われますが、 > 審査者Aは基本的に「採択」とのご判断でした。 > 「非常に完成度が高く、手続き、方法、結果分析、解釈ともにきわめ > て妥当であるように思いました。」 > とあり、わずかに、「細かな点の確認」をいくつかしたいというもの > でした。 > > 審査者Bは、「IAT使用上の文化的障壁を超えるためによ > く工夫されたテストである」という評価を下さりながらも、 > 1)Short Reportとしては内容が多すぎる > 2)このテストの妥当性/実用性には疑義が残る > ということから、抜本的な改定を求めてきています。 > > 第3の審査者となった審査者Cは、 > I think the basic idea of this paper is not bad, while the paper is > poorly organized and important information is lacking. Overall I > think the present manuscript benefits from revisions. > と研究のアイディアを認め、不足する情報を加えて、改訂するよう求 > めています。 > > これらのコメントを受けて、2005年5月に > 「審査者からのコメントを受けて、Original Articleとして再 > 投稿すること > (Since it was recommended to publish it as an Original Article > rather than a Short Report by the reviewers, I would like to submit > the revised manuscript as an Original Article.)」を明記して再 > 投稿しました。 > > その後、また半年が経過しても何の連絡もないので、(この段階で最 > 初の投稿から1年半です。) > 催促のメールを2005年10月末に差し上げたところ、 > 驚いたことに、11月4日付けのメールで >> 先生の論文:SR 0401でございますが,初回の審査結果を >> お知らせした後,Short Report では分量が足りないゆえ, >> Original Articleへと,論文の種別を変更されました。 >> >> 上記のことを,担当の編集委員に伝えましたところ,編集委員会に >> 諮られて,一度,先生からShort Report としてのご投稿を取 >> 下げる >> お申し立てを戴いてから,として審査するということに >> 決まりました。 >> >> そこで,お手数でもShort Report (SR0401)論文のご >> 投稿を取下げる旨の >> お手紙を戴きたいのです。 >> 実は,Original Article論文としての審査者は決まっていま >> す。 >> そこで,メールで結構でございますので,ご連絡戴けますなら幸い >> でございます。 > という返事が届きました。 > いったい、半年間もなにをやっていたのでしょう? > しかも、私はShort ReportではなくOriginal Articleと > して再投稿するとちゃんと明記していたのです。 > > そのことを折り返しメールで伝えると、今度は、こんなメールが返っ > てきました。 > 同じ2005年11月4日付けです。 >> ご連絡有難うございました。 >> 少し前のことになりますので,よく覚えていないのですが, >> 先生が書かれたものを担当の編集委員にお送りしたので,その方が >> もう一度確認しろとおっしゃったので,メールをお書きしました。 >> >>> はい、その旨明記したお手紙を差し上げていたはずですが・・・ >>> Since it was recommended to publish it as an Original Article rather >>> than a Short Report by the reviewers, I would like to submit the >>> revised manuscript as an . >>> という表現では不十分だったでしょうか? >>> >> >> とにかく,これからOriginal Articleとして,審査をして戴 >> きます。 >> お騒がせいたしました。 > > 事務の久野さんは投稿論文の審査に関して、 > 編集委員の誰がいつどういう指示をしたのかを覚えていないのだそう > です。 > こんな事務員を学会員の学会費から雇っていていいのですか? > > さて、不手際はまだ続きます。 > この後、さらに7ヶ月も連絡がないので、(ここまでで2年と2ヶ月 > が経過しました。) > 2006年6月2日に問い合わせのメールをだしました。 > 驚いたことに、このメールは無視されたらしく、お返事がいただけま > せんでした。 > 2週間後にもう一度、催促をしたところ、いただいたメールが以下に > 引用しているものです。 > > 長くなりましたが、最後に問い合わせと抗議を述べます。 > > 1)当初の審査者3名が形式の問題を述べていたとはいえ、 > 基本的に採択に好意的な判断を下していたにもかかわらず、 > なぜまったく新たな審査者を立てたのか? > > 2)投稿論文SR0401の審査に関わるすべての審査経緯をお知ら > せ下さい。 > 久野さんのよく覚えていないという伝聞だけでは信用できません。 > > ==================================================================== > なお、この件に関して7月末までに編集委員長名での責任ある回答が > えられない場合は、 > この投稿論文は投稿を取り下げたいと思います。 > ==================================================================== > 今まで、審査をしてくださった審査員の方々、編集委員会のご苦労に > は感謝いたしますが、 > これ以上、無駄に時間を浪費することはできません。 > > 最後に、将来の若手研究者のためにも、審査システムの抜本的な改善 > を強く要望します。 > 私はもう常勤の職を得ておりますので、こうした不手際に不愉快な思 > いをすることがあっても、 > それだけのことで済ますことができます。 > しかし、これから職を得ようとしている若い研究者にとっては死活問 > 題です。 > こうした不手際が常態化しているようなら、もう誰も貴誌には投稿し > なくなると思います。 > > 蛇足ながら、付け加えると、 > 3日前(2006年6月16日)にPsychonomic > SocietyのBehavior Research Methodsに投稿した私の論文は、 > この週明けの今朝(2006年6月19日)に2人の審 > 査者のコメントとともに「修正採択」の返事が届きました。 > 週末の土日を挟んでなおかつ、わずか3日間で採否の決定がなされて > いるのです。 > ScolarOneという新しいウェブ上での投稿/審査/校正システムのお > かげとはいえ、 > こうした彼我の差を見せつけられると日本の学会の将来に暗澹たる思 > いを感じます。 > > 敬具 > > 信州大学 守 一雄 > > > On 2006/06/16, at 13:24, 久野洋子 wrote: > 件名:お詫び > >> 守 一雄先生 >> >> ご連絡有難うございました。 >> 先生が、Short ReportからOriginal articleへと変更 >> なさったので、審査者も >> 別のおふたりに代えて、最初から審査しなおしています。 >> (多分、ここまではご連絡申し上げたかと存じます。) >> >> お一人の審査者からは、期限通りに返して戴いたのですが、もうひ >> とりが、 >> 度々ご催促しても戻していただけず、先日、ご催促いたしました >> ら、メールも >> 手紙も、「転居先不明」で戻ってきてしまいました。 >> 先生の論文の担当編集委員に、事情を書いて、審査してくださるよ >> うお願いしま >> した。 >> >> ただ、不幸なことに、編集委員の交代時期で、担当編集委員も別な >> 方に >> 代わってしまいました。 >> >> 少し、時間がかかるかもしれません。申し訳ございません。 >> >> 取急ぎ、ご事情をお書きいたしました。 >> >> 久野洋子 >> >> >> ┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛ >> ┛社団法人日本心理学会 久野洋子 >> ┛113-0033 東京都文京区本郷5-23-13-7F >> ┛Tel: 03-3814-3953 Fax: 03-3814-3954 >> ┛e-mail:jpakuno (at) peach.ocn.ne.jp >> ┛URL:http://www.psych.or.jp/ >> ┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛ >
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