[fpr 3459] シグマ(Σ)記号について

南風原朝和

fprの皆様

余談のような話ですが,先の[fpr 3457]「偏相関比について」で
触れた Pearson (1915) では,和の記号としてΣではなくSが使
われています。SxSy{・・・} というような式があり,標準偏差
の積のように見えますが,現在であればΣを2つ並べて表す式で
す。

ではΣの記号はなかったのかというと,それよりだいぶ前の18世紀
に Euler が和記号として使い始めているようです。

授業では,Σは和を表す英語 Sum の頭文字をギリシャ文字で表し
たもので,Sでもいいし,「わ」でもいい,などと話していました
が,実際Sの時代があったわけです。いま見ると,Sだと統計量の
記号との区別が難しく,また形的にも和の範囲を上下に示せるΣは
便利だと改めて感じました。

(こういう情報,以前は堀さんがよく教えてくれていました・・)

SからΣへの移行期など,追加の情報をお持ちの方がおられました
ら,よろしくお願いします。

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南風原朝和  haebara (at) p.u-tokyo.ac.jp


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