[fpr 3543] 少数例の検定について

麓信義

南風原様

ご回答ありがとうございました。コメントに関していくつかの質問があります。

> 
> 少数例の検定の特徴としては以下のようなことが挙げられます。
> 
> 1.検定力が低い(母集団効果量がかなり大きくても検出できない可能性が高い)
> 
> 2.前提条件からの逸脱に関する検定の検定力も低い
> 
> 3.前提条件が満たされないときの頑健性が低い
> 
> 上記2より,前提条件からの逸脱に関する検定で有意にならなかったとしても,あ
> まり積極的な意味はないことになります。

 男女3名ずつ身長を測って有意差がなかったとしても意味がないと言うことですね。でも、逆に、10歳と20歳を3名ずつ測れば当然有意になるので、もともと測る意味もないですね。どちらも研究の場合に近いとはいえませんね。でも、17歳と18歳を3名ずつ測って有意差を出そうとすると、研究に近い状況ですね。男女とも測ってN=3の2要因測定をしたとして、「男女差、年齢差とも有意でした」という研究は認めていいのでしょうか。


> 
> 一方,前提条件さえ満たされていれば,少数例であっても検定としては有効です。

 N=3で正規性検定と等分散検定をやってt検定をすればいいのでしょうか。
 その場合、書かれているように「検定としては有効」かも知れませんが、事例研究でなく立派な理論研究としても認めていいのでしょうか?確かに、被験者数をたくさん得られる実験ではないのですが、私としては、5名は必要だと思うのですが。



弘前大学教育学部保健体育講座 麓 信義


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