[fpr 3865] あのブドウはすっぱい?

Yasuharu Okamoto


 岡本@日本女子大学心理学科です。

「質問紙法(量的研究法)は浅い」という主張は
「あのブドウはすっぱい」と同じと思います。

 勤務先の卒論・修論で
「量的研究法は浅いので、深い研究のできる面接法を用います。」
という学生が増えてしまっていますが、先日の入試の面接でも
そのように主張する受験生がいて、「あのブドウはすっぱい」
という考えがかなり蔓延しているかと思い、本メーリングリストに
投稿した次第です。

 科学的深さを探求するためには量的研究法は
不可欠と考えます。簡単な例としては、
擬似相関が上げられます。これは、統計法を
用いて真の相関関係が明らかになります。
潜在変数という直接観測不可能な変数も
共分散構造分析などにより扱うことができます。
最近は、モデルに階層構造を設定する分析も
簡単に出来るようになりました。
 
学生には、甘露なブドウを賞味して欲しいと思っています。

横浜市在住
岡本安晴







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