はじめまして.石田@東北大ともうします.以後よろしく. F00975 (at) sinet.ad.jp 氏は 15:58 95.2.27 +0900 ごろに 「[fpr 16] Workshop(950227)」においていわく: >−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >ワークショップ企画書(案) > >題目:心理学研究の自己評価(2) > > 昨年度の発展として、心理学研究における統計的検定の利用に関 >する方法論的問題を扱う。 > 今回は特に、(1)Fisher理論とNeyman-Pearson理論との対立点を正 >しく把握し、(2)検定力分析に関するCohenらの主張の長所・短所を >考察し、(3)研究結果の一般化や研究計画立案における諸問題を討議 >することを主たる目的とする。 > 通常の話題提供と指定討論にくわえ、パソコン通信ネットワーク上 >で議論された諸問題についての集約を行なう。 > 参加者各自は、テーマに関係した著書や論文別刷や諸報告や資料な >どを持ち寄り、情報交換を行なう。 > >−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 大変よいテーマだとおもいます.私は橘氏の著作で,心理学の統計学利用ではFish er理論とNeyman-Pearson理論がごっちゃになっているということを知って以来,この 2つの違いを知りたいとおもっていたのですが,それについて解説している本がなか なか見当たらなかったので,このようなテーマはありがたいです. で,ありがたいのですが,私は今年の日心には参加しないのです(仙台から沖縄は あまりにも遠すぎる).という訳で,終了後にワークショップのサマリーをこのメイ リングリストかなんかで流していただくと大変ありがたいのですが.まあそれ程切実 なお願い出はなく,他の方からもご要望があるようでしたら程度で良いのですが. とまあお願いばかりではなんですから少しは貢献もしないといけないですね. 先日とあるきっかけで社会心理学などでよく使われている因子分析は果たしてこれ でいいのか,と思うようになってきました.それでそれについて多少愚考したので, 近日中にある程度まとまったらここで発言したいとおもいます.(とここで発言すれ ば怠けないだろう.) そのきっかけというのは,1つは社会心理学をしている友人の調査データの分析法 を話し合っていたとき,彼が「因子分析なんてそんな厳密な方法じゃないから(あま り真剣にやっても)」といった発言をしたこと(括弧内は口には出さなかったかがそ んなニュアンスだった,という事).もう1つは東大理学部の人類学をやっている方 と統計法について少しメイルで議論をしたことです.彼に言わせると,因子分析は厳 密には探索的データ解析ではないそうです. という訳で乞うご期待(と言ってもあまり期待されても困るけど). 私は心理学を初めてから日が浅いので,最初に心理学の研究法を知ったときの違和 感を忘れないうちに,それについて皆さんと議論できたらなとおもいます.と言うわ けで以後よろしく. 東北大学大学院情報科学研究科 人間社会情報科学専攻 認知心理情報学講座 石田 翼(i22940 (at) cctu.cc.tohoku.ac.jp(Primary Address) GHE04441 (at) niftyserve.or.jp(Secondary Address))
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。