石田@東北大です. 私の記憶が確かならば, F00975 (at) sinet.ad.jp 氏は 「[fpr 26] ANOVA by Prof. Komaki」においてこう述べたはずだ. > このほど金沢大の小牧先生が、分散分析についての本を出されました。 <中略> > まだ内容は拝見しておりませんが、誤用問題にも真剣に取り組んでおら > れ、他の統計入門書には見られないユニークな本であるとの印象を受け > ました。 なるほど,この様な本が出たのですか.これまで「分散分析を勉強するにはど の本が良い」とか聞かれた時,これだ,という本がそんなになかったのですが, これは良さそうですね.探してみましょう. ちなみに私がそう聞かれたときに今までどう答えていたかというと,ブルーバ ックスの「違いを見ぬく統計学」(豊田秀樹)か,「SASによる実験データの 解析」(高橋行雄他,東京大学出版会)でした.これらは一般的な分散分析の話 がメインで(もちろん心理学で使うような分散分析の話も載っていますが),さ らにSASを使うことが前提になっているので,100%お勧め,というわけで もないのですが.SPSS好きな人も多いようなので.でも分散分析と(重)回 帰分析を統合して理解できる(いわゆるGeneral Linear Modelを元にした解説を しているので)ので,その点はお勧めです.検出力の話もちらりと出ています. > 来年に還暦を迎える方が書かれたとは思えない(失礼)、若さと情熱 > にあふれた御著書だと思います。 私のイメージとしては,統計の誤用云々とか言うのは比較的若手が言っている ような問題だと思っていたのですが,この様なベテランの先生も気にかけてらっ しゃるんですね.とか言うのも失礼ですかね. 東北大学大学院情報科学研究科 :所属部署名の 人間社会情報科学専攻 :長さとご大層さでは 人間情報学大講座 :日本有数 認知心理情報学講座 石田 翼(i22940 (at) cctu.cc.tohoku.ac.jp GHE04441 (at) niftyserve.or.jp)
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