石田@東北大第2弾です. ちと最近このメイリングリストが静かなので(年度末というせいもあったので しょうけど),小ネタを放出します. このメイリングリストの参加者のアドレス一覧を見てみると,思ったより ad.jpやor.jpで終わるアドレスが多いですね(1/3くらい).このメイリングリ ストの性格からいって,ここに参加している人はなんらかの形の学術的な心理学 研究者なわけですよね.そうするとそういったアドレスでここに参加している方 々が所属している研究機関・大学は,その方々に電子ネットワーク環境を与えて いない,ということになりますよね.大学だったらac.jpで終わるし,企業だっ たらco.jpというアドレスなわけだから.つまり情報交換の設備を与えずに,「 研究して成果を出してくれ」といっているわけですよね,その機関は. これって目隠しして「これを見ろ」とかいっているような,無茶苦茶な話じゃ ないでしょうか(私の比喩も無茶苦茶だけども).「でも文科系はネットワーク で情報交換する習慣はないじゃない」みたいな反論が出るかもしれませんけど, それはこれからどんどん増えるでしょう.,実際この様な場もあるわけだし.さ らには,電子学術ジャーナルというのが出始めてますよね.ネットワーク状で論 文募集・査読・添削・受理・発行・配布のすべてが行われるジャーナルですね( 実はここら辺からが本題).WWWをお使いになれる方は, http://sasuke.shinshu-u.ac.jp/psych/psych1.html#Journalsを見てください. 心理学分野の電子学術雑誌の一覧があります. また,日経サイエンスの1995年2月号に,「電子ネットワークと学術論文」と いう記事がありまして,この辺のことが詳しく書いてあります.それによると, この様な電子ジャーナルは実は人文系の方が多いんだそうです.さらに出版社も ,安くつくので電子雑誌の方にシフトしたがっているそうです.10年後には学 術雑誌は全てネットワーク上でしか見れなくなっているかもしれません. 先程のような,ネットワーク環境にない研究機関の方は,この記事を片手に「 今世界はこうなっているんだー.乗り遅れちゃいかーん」と運動を起こすのもい いかもしれません.いや,起こすべきでしょう. 東北大学大学院情報科学研究科 :所属部署名の 人間社会情報科学専攻 :長さとご大層さでは 人間情報学大講座 :日本有数 認知心理情報学講座 石田 翼(i22940 (at) cctu.cc.tohoku.ac.jp GHE04441 (at) niftyserve.or.jp)
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。