[fpr 28] Network and Psychology

石田翼

 石田@東北大第2弾です.
 ちと最近このメイリングリストが静かなので(年度末というせいもあったので
しょうけど),小ネタを放出します.

 このメイリングリストの参加者のアドレス一覧を見てみると,思ったより
ad.jpやor.jpで終わるアドレスが多いですね(1/3くらい).このメイリングリ
ストの性格からいって,ここに参加している人はなんらかの形の学術的な心理学
研究者なわけですよね.そうするとそういったアドレスでここに参加している方
々が所属している研究機関・大学は,その方々に電子ネットワーク環境を与えて
いない,ということになりますよね.大学だったらac.jpで終わるし,企業だっ
たらco.jpというアドレスなわけだから.つまり情報交換の設備を与えずに,「
研究して成果を出してくれ」といっているわけですよね,その機関は.
 これって目隠しして「これを見ろ」とかいっているような,無茶苦茶な話じゃ
ないでしょうか(私の比喩も無茶苦茶だけども).「でも文科系はネットワーク
で情報交換する習慣はないじゃない」みたいな反論が出るかもしれませんけど,
それはこれからどんどん増えるでしょう.,実際この様な場もあるわけだし.さ
らには,電子学術ジャーナルというのが出始めてますよね.ネットワーク状で論
文募集・査読・添削・受理・発行・配布のすべてが行われるジャーナルですね(
実はここら辺からが本題).WWWをお使いになれる方は,
http://sasuke.shinshu-u.ac.jp/psych/psych1.html#Journalsを見てください.
心理学分野の電子学術雑誌の一覧があります.
 また,日経サイエンスの1995年2月号に,「電子ネットワークと学術論文」と
いう記事がありまして,この辺のことが詳しく書いてあります.それによると,
この様な電子ジャーナルは実は人文系の方が多いんだそうです.さらに出版社も
,安くつくので電子雑誌の方にシフトしたがっているそうです.10年後には学
術雑誌は全てネットワーク上でしか見れなくなっているかもしれません.
 先程のような,ネットワーク環境にない研究機関の方は,この記事を片手に「
今世界はこうなっているんだー.乗り遅れちゃいかーん」と運動を起こすのもい
いかもしれません.いや,起こすべきでしょう.

東北大学大学院情報科学研究科     :所属部署名の
人間社会情報科学専攻         :長さとご大層さでは
人間情報学大講座           :日本有数
認知心理情報学講座
          石田 翼(i22940 (at) cctu.cc.tohoku.ac.jp
               GHE04441 (at) niftyserve.or.jp)

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