谷口 崇典@岡山大学文学研究科M2です。Nifty-Serveからのアクセスで すので,ひょっとしたら,From: 以下に意味不明の文字列が並んでいるかもし れません。 さて早速ですが,質問させてください。 10頭の被験体からなる1(同腹仔)群に対して,TとBの2種類の餌を同時 に提示し,それぞれの被験体が餌に近づいた回数を19回/6日測定しました。 それぞれの個体毎の餌の選択回数について Wilcoxon signed ranks test (T Test)を行い,個体毎のT score の Z scoreを得ました。 以下のようなものです。符号は T = T+ or T- を意味しています。 S No. | 1 2 3 4 5 6 ....... Z score| 1.57 -0.50 -0.16 0.00 -0.42 -0.86 ....... ところでこれらZ scoreを標本とすることは間違っているでしょうか?つま り,それぞれの個体が餌を選択した程度を示すものとして扱うことには問題が あるのでしょうか?これらのZ scoreはどれも有意水準 p<.05 を越えるもので はありませんでした。 このZ scoreは標本から得られたT scoreが,Tの標本分布平均からどの程度 離れているかを示すものだと理解しています。ならば,このZ scoreを「差が あるか,ないか」の有意差検定に用いるのではなく,選択したことの明瞭度? のような指標として用いることも可能ではないかと考えたわけです。 このように考えて,上記のZ scoreの絶対値と個体の体重との順位相関を見 てみたのです。非常に強い相関を得ました。統計的にも有意ですし,こちらの 思惑的も有意味といえるものです。 「体重が軽いほど,選択傾向が明瞭になる」 しかしまず,これらZ scoreの用い方は何か問題があるかどうかが分からな いのです。大丈夫のような気もしますし,統計法の利用の仕方に反するように も思います。 また,最初のT testの測定値が,同じ個体から繰り返し取り出された値であ り,独立ではないことも気になっています。これが T test の原理にどれくら い影響を及ぼしているのか? ひょっとしたら,ずいぶん間抜けな質問かもしれませんが。コメントを頂き たく思います。 Takanori Taniguchi :) From Okayama JAPAN E-Mail Add.: Nifty Serve Direct > GHE02260 via InterNet > GHE02260 (at) niftyserve.or.jp <95/08/21 01:20:33JST>
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。