谷口@岡山大学文学研究科M2です。
南風原さん,丁寧なコメントをありがとうございます。
:> 個体の選択行動の特徴を記述するというのは,純粋に「測定」ないし「数量化」
:> の問題ですから,検定法とは切り離して,値の意味が解釈しやすい記述的指標
:> (たとえば,文字通り「選択率の差異」をとるなど)を独自に考えられてはい
:> かがですか。
そうですね。そのようにして検討してみます。
:> いまの場合は,とりあえず他の個体は関係なく,N=1の問題として考えてい
:> るわけですから,同じ個体からの反復データであることが,即「独立でない」
:> ということにはならないと思います。この場合は,1つの個体を固定したとき,
:> 冒頭の表のT1,B1がどういう値になるかが,その後のT2,B2に影響を
:> 与えるか,それともお互いに独立な事象と考えることができるのか,が問題に
:> なるのではないでしょうか。(テスト理論ではこの種の独立性がしばしば取り
:> 上げられます。)
この後半の部分についてですが,表のT1,B1の値はその後のT2,B2
の値に影響を与えていることは十分に考えられます。被験体にとって餌が新奇
なものである状態(T1,B1)から,馴染みのものである状態(T19,B19)
に変化していく環境での測定だからです。
Takanori Taniguchi :) From Okayama JAPAN
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<95/08/24 03:21:58JST>
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