豊田@立教社会です Takashi TANIGUCHI <takashi (at) mbox.kyoto-inet.or.jp> さんは書きました: >残念ながら出席できなかったのですが、FAQに対する解答例など >ここに出してはもらえませんか? 自信がないのもありますので。 > #別に、話題提供者の答えを鵜呑みにするつもりも、 > けちをつける気もありません。 興味を持っていただいて,有り難うございます.DOs and DON'Tsの掲げている テーマは,私の主要な興味の1つなので,そう遠くないうちに何らかの形式で 「文章による提案」をするつもりでおります.しかし,当日私が配った資料は ,口頭での説明を補完する資料であり,それだけをメーリングリストに流せる 文章ではありません.回答例は今現在,文章としては作っていませんので,投 稿できないのです.申し訳ありません.ただし「再現」はできませんが,主張 内容に反論がありましたらできる限り回答いたします.なお私が当日主張した のは, 1.偏回帰係数の解釈と単相関の解釈は明確に区別する必要があるのに,解釈 し分けないことが多い. 2.方程式全体のシステムは大きくてもいいけれども1つの基準変数に対して 3つ以上の予測変数を用意すると,偏回帰係数の意味する内容が,心理学 的に解釈が難しくなることが多いので,予測ではなく説明を目的とすると きはやめたほうがよい. 3.予測変数が2つまでの重回帰式は,偏回帰係数の意味を積極的に解釈した ほうがよいのに,あまりされていなくてもったいない. ということでした.またDON'Tsを指摘する場合の作法として「特定の論文を批 判の対象としていることが明らかなのに名指ししない」やりかたは,指摘した 相手に反論の機会を与えないという意味で望ましくないからやめよう,という ような提案もしました. 追伸:ここは心理学研究の基礎に関するメーリングリストなので,それに関係 した下記要領の小生の小講演を宣伝させてください. 於日本心理学会第59回大会小講演 日時:1995年10月11日(水)13:00から14:30まで 場所:沖縄コンベンションセンター 会議棟 中会議室 演題:非線形多変量解析ーニューラルネットによる接近ー 司会:渡部洋先生(東京大学)演者:豊田秀樹(立教大学) 内容は一言で言って,「階層型ニューラルネットワークモデルを非線形多変量 解析の道具として使うと,手軽で強力です」という話しです.心理学関係の応 用例を使って,従来の判別分析,主成分分析,重回帰分析,数量化法との比較 を行います.式はほとんど出てきません.お時間のある方はどうぞいらしてく ださい. ---------------------------------------------------------------------------- Hideki TOYODA Ph.D., Associate Professor, Department of Sociology TEL +81-3-3985-2321 FAX +81-3-3985-2833 Rikkyo (St. Paul's) University toyoda (at) rikkyo.ac.jp 3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan ----------------------------------------------------------------------------
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