[fpr 137] Next Workshop

長谷川芳典

長谷川@岡山大学です。
 
[fpr 135]南風原さん:
>一方,もし心理学研究で実際に多用されている統計的方法
>を取り上げて,反省的に吟味するという流れを引き継ぐと
>したら「因子分析の利用」に焦点を当てたWSも良いので
>はないかと思います。
>昨年度のWSで指定討論者をして下さった服部さんは,この
>テーマについて既に多くの話題をもっていらっしゃるようで
>す(その時に配付された資料の後半部分参照)。また,同じ
>大会でポスター発表された渡邊芳之さんは「「ビッグファイ
>ブ」は何の構造か」というテーマで「因子分析で得られる構
>造とは何か」という基本的な問題について考察されています。
>こうした議論も「心理学研究の自己評価」というWSにふさ
>わしいのではないでしょうか。
 
私のところでも、因子分析を使う卒論生が毎年何名かおりますが、
ずいぶんあやしい解釈をしているようです。
服部さんは話題提供を引き受けてくださるでしょうか。
渡邊さんは、whoコマンドで検索した限りでは、fprに参加されて
いないようですが、連名発表をされている佐藤達哉さんのアドレス
がリストにありましたので、佐藤さんのほうから情報をいただけ
れば幸いです。
(佐藤達哉さんへ:別のメイリングリストでは面白い替え歌を
どうも。来年度のwsの御企画はないのでしょうか?)
 
>前2回が検定を中心とした「推測統計」の利用に関するも
>のでしたから,その枠組みでの新しい展開として,ブート
>ストラップ法について論じていただくのも新鮮で面白いと
>思います。
第1回目の時に橘さんがrandomization testsを取り上げられ
ましたが、ブートストラップ、ジャックナイフなど、学部レベル
の統計解析の授業ではあまり紹介されていない統計解析法を
紹介するなかで、伝統的な解析法を見直してみるという取り組み
も有意義であろうと思います。
ブートストラップ等については、中田さんのほうから何かご提案
をいただければ幸いです。
 
その他、現場で学生を指導している者としては、
“統計パッケージ利用の意義と問題点”
というテーマも切望されます。
一般にはSPSSxとSASが利用されているようですが、
中田さんの話では、“BMDP”もなかなかすぐれているそうです。
3つのパッケージの長所短所を比較することと、
卒論研究などで見られる誤用、誤解釈を議論することもたいへん
有意義であろうと思います。
1例をあげますと、私のところでは、例年、信頼性係数について
誤解している卒論生が多く、奇妙に思っておりましたが、原因は、
新版SPSSx(三宅他、東洋経済新報社)の第3巻196頁の記述
にあることが最近わかりました。
 
私の方から提案できそうなテーマは以上です。
時間があまりありません。今週中にいろいろな方からご提案、ご意見
が提出されることを期待いたします。
長谷川芳典 岡山大学文学部心理学教室

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