[fpr 168] nextworkshop

服部環

宇都宮大学の服部です.

(堀さん)
>"服部 環 " <GAC01056 (at) niftyserve.or.jp> さんは書きました:
>>・主成分分析は主成分分析のままで、これを無理して因子分析の主成分解
>>と言わなくてもよいのではないか。
>
>主成分分析を回転したのはなんというのでしょうか?回転するのはあきらかに
>主成分分析の精神に反してますね。

 そうですね.分散が最大化されている合成変数が主成分だとすれば,回転後の合成
得点は主成分とはいわないと思います.もし回転すれば,測定変数から解釈のしやす
い合成得点をつくってみた,ということになるのでしょうか.

(堀さん)
>Kline,P.(1995) An easy guide to factor analysis. Routledge.
>Harman の方法をするときの問題点が指摘されています。
>(2)共通性が1を超えるときがあり、ときにmisleadingな解がでてくるときがあ
>る。(Harman(1976)Modern factor analysis.3rd ed. U.of Chicago によると、
>共通性が1を超えるときは特別の処置をしている)
>
>(1)はSPSSでする場合とくに問題とは思えませんが、(2)の場合は克服され
>ているのでしょうか。また、Harman(1976)の言っている処置で問題は生じない
>のでしょうか。
>

 すみません,”Harmanの特別の処置”というのがわかりません.
 普通はデータや因子数が不適当なときに共通性の推定値が1を越えるのでしょうか
ら,分析者に注意を促すという観点からも,”共通性を反復推定しない主因子法”以
外の方法がすすめられると思うのですが,いかがでしょう.
 話はちょっと違いますが,最尤推定法の反復計算の途中で共通性の推定値が1を越
えたとき,さらに計算を繰り返すと共通性が妥当な値に収束することもある,そうで
す.

(堀さん)
>>ている論文がありますが、あれは<固有値>とは違うのではないか。原因
>>は統計パッケージか。
>
>SPSSではないですね。回転後の出力はないですから。

 回転後の因子パターン行列の下に<固有値>と書いている方に利用したパッケージ
を聞きますと(個人的に聞きやすい方;また,論文にそう書かれていた例を読みます
と),いずれもSPSSでした.ですから,ずっと,SPSSに回転後の出力がない
のが原因かと思っていました(先に原因は統計パッケージか,という書き方をしまし
たが,不適切でした.).
 SPSSは因子パターン行列から予測された相関係数行列(対角線は共通性)の固
有値を出力していると思いますが,回転後も”自乗和=固有値”であると勘違いして
因子パターン行列の下に載せているのではないか,と勝手に想像した次第です.

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