[fpr 169] nextworkshop

南風原朝和

南風原@東大教育心理です。

"服部 環 " <GAC01056 (at) niftyserve.or.jp> さん wrote:
>> (松田さん)
>> >  だって、人の論文を読んでいると、因子の推定が終わったら
>> >  因子パターンの値が高いものだけ集めて、粗点を合計すると
>> >  いう人が余りにも多いような気がして残念です。
>> >  だったら、因子分析なんかしなきゃいいのにと思ってしまう
>> >  くらいです。
>> 
>>  (a1)因子得点の推定はその標本だけでよい場合と(a2)得られた尺度(因子パターンが
>> 高い項目を集めたもの)を将来的にも別の標本へ使いたい場合,(b1)因子得点あるいは
>> 尺度得点に基づいて統計的検定をして結果を一般化したい場合と(b2)統計的検定は不要
>> でその標本の記述だけで終わればよい場合,を考えたとき,a1-b1(研究論文で頻繁に
>> 利用される事例に相当するか),a1-b2(実態調査),a2-b1(追試),a2-b2(心理検査
>> の作成とその利用にあたるか)の4通りが考えられますが,組み合わせによって因子得
>> 点を推定したほうがよいときと,素点の合計でもよいときと,あるいはどちらでもよい
>> とき(これはないか?)があるように思いますが,いかがでしょうか.

(a)(b)の分類がよく分からないので,質問させて下さい。

得点合成の際の重み決定の問題で,「統計的検定」をするか否かという(b)の
分類が出てきたのは唐突な感じがしますが,要するに手元のデータのもとになる
母集団(そういうものがあるとして)に関する議論をするか否かという分類と考
えていいのでしょうか。

あと,このことと関連して,(a)の「別の標本」を考えるか否かというのは,
「同一の母集団の」という限定つきでしょうか。もしそうだとすると,(b)の
分類との関係はどうなるのでしょうか。





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    南風原朝和  (はえばら ともかず)
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