[fpr 184] graduation theses(1)

堀啓造

堀 啓造@香川大学経済学部です。
メールを途中で送ってしまいました。ダブりがありますが、続けます。
 
>(1)たった1つの質問について、あてはまるを2点、どちらとも言
>えないを1点、あてはまらないを0点(あるいは、ひじょうにあて
>はまる4点、あてはまる3点、あてはまらない2点、まったくあて
>はまらない1点)というように点数化して、そのままt検定とか分
>散分析にかけているものが複数ありました。たくさんの質問の合計
>点ならともかく、こういう順序尺度的で離散的なものを間隔尺度的
>に扱うことには抵抗を感じます。もっとも、カイ2乗検定を使って
>も、t検定を使っても、それほど結果は変わらないのでしょうが。

SD法では常識化している。当然問題ですね。かといって、カイ2乗検定でいいか
というと、これは名義尺度の検定で、手ぬるいことになります。順序尺度の検定は
別にあります。といいながらわたしはあまり順序尺度の検定はつかっていません。

同様に、SD法の処理について、林知己夫氏が因子分析をしてはいけない数量化3
類を使いなさいといっているが、数量化3類では手ぬるい。ALSCALの順序水
準データ、GifiのPRINCALSの順序尺度(SPSSやSASなど)(い
ずれも既定値)を使うべきではないだろうか。

>(3)“因子パターンの値が高いものだけ集めて、粗点を合計”する
>やりかた。
 
>上記の(2)と(3)については、さいきんfprで議論になっています
>ね。
>(3)については、最近の議論を読むと、まあそれでいいのかなあと
>いう気になってきました。試問のときには、ふれないことにして
>おきます。

素点の合計も尺度化という視点がなければだめなのではないでしょうか。もちろん
素点の合計のほうが追試をしやすいというメリットはあります。

香川大学経済学部
        堀 啓造
hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp

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