[fpr 216] wisc-r age 6

豊田秀樹

豊田@立教社会です

haebara (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp さんは書きました:
>南風原@東大教育心理です。
>この後の堀さんと鈴木さんのやりとりの中で見えてきたように,
>私が適用したのはSMCを共通性の推定値とした反復のない主
>因子法です。上記の本の基礎編でその方法を紹介し,その適用
>例を事例編で紹介したものです。

私は,反復のない主因子法は,セントロイド法といっしょに博物館にならべた
ほうがいいと考えています.私自身は,学部時代に反復のない主因子法を最初
に勉強したのですが,そのために因子分析法がとても難しく感じられました.
統計モデルの推定法として非常に特殊で正確でないからだと思います.院生に
なってから最小2乗法を知り,はじめて因子分析が素直に解った気がしました.
また反復のない主因子法を学生に教える場合には固有値の知識を必要とします
が,最小2乗法では,それが必要有りません.基礎知識のハードルが低いとい
うことです.ソフトウェアの環境も反復のない主因子法は主流ではありません.
理論的な優劣はすでに決着していると思いますが,教科教育的観点から,当時
反復のない主因子法を,因子分析法の推定法の教材として選択する理由はあっ
たのでしょうか?

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Hideki TOYODA Ph.D., Associate Professor,      Department of Sociology
TEL +81-3-3985-2321 FAX +81-3-3985-2833, Rikkyo (St.Paul's) University
toyoda (at) rikkyo.ac.jp  3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan                                  
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