NTTの桑原 さんは書きました:[fpr 244] >(2)において、分かりやすさの一つの基準として「学習完了時間」を >採用しています。(学習完了の判定は演習問題に正解すること。) >そうすると、学習者の学習前の「知識レベルを一定」にしておいても >学習者の「理解能力」によって「学習完了時間」に偏差が >生じます。その偏差を縮小するため、ある種の能力テストの結果で正規化す >る事で、この偏差を縮小させる様にしています。 > >具体的には三段論法試験(学習対象のコンピュータとは、内容的に全く関係 >のないものです)によって学習者の演繹推論能力を測定し、これで各人の「 >学習完了時間」を正規化して評価します。 >詳しい説明は省きますが、これによって偏差が大幅に縮小します。 > >つまり「能力テスト」を人間の評価に使うのではなく、「教材の評価」に使 >っています。 おもしろい研究ですね。人間の側からみれば、教材の読解時間は演繹推論能力によっ て影響されているということでしょうか。または、 教材の読解時間=f(教材の難易度,その個人の演繹推論能力) そこで、演繹推論能力を統制変数(control variable)として、教材の読解時間からこ の影響を除き、教材の難易度を教材の読解時間から推定する。ということですね。 ここで「正規化」ということばにひっかかります。英語ではpartial out か partialing だと思うのですが、どうなんでしょうか。 研究社リーダーズ英和辞典 partial vt. [U〜 out] 《統計上の相関で》 〈関連する変数の〉影響を取り除く. 名詞にしたときの定訳は思い浮かばないですが、私の誤解かもしれませんが正規化と いうと違う意味になるのでは。 >(1))桑原:「メンタルモデル形成能力の個人差を考慮したコンピュータ言語 >用教材の難易度評価法」電子情報通信学会 教育工学研究会資料 (信学技報 >) ET94-12-101(1994) これ送ってください。よろしく。 〒760 高松市幸町2−1 香川大学経済学部 香川大学経済学部 堀 啓造 hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。