[fpr 254] WISC-R age 12

堀啓造

堀 啓造@香川大学経済学部です。

豊田さんの本を眺めていて、WISC-R の12歳のデータを見つけました。
豊田秀樹(1992) SASによる共分散構造分析 東京大学出版会 p.199

これを再分析したところ、やはり不適解がでます。豊田さんの分析はcalisでの言語性
因子、記憶因子、動作性因子の3因子+2次因子の一般知能因子です。
     1 2 3 4 5
uls  ○  ○ × × ×
 ml  ○ ○ × × × (参考)
SPSSのため共通性のチェックが甘い。mlの2因子解以外の最終回の共通性が1を
超えているかのチェックはしていません。

ところで、uls とmlはどちらがいいのでしょうか。

知能検査の因子分析はあぶないのかな。しかし、6歳のデータのように100人で相関
行列をだすというのは問題ありますね。

SPSSのプログラム例をあげておきます。
人数は100人とは書いていなかったのですが、とりあえず入れておきました。
*************************************.
matrix data variable=rowtype_
  tisiki ruiji sansu tango rikai susho  kansei hairetu
  tumiki kumi fugo meiro.
begin data.
n        100  100  100  100  100 100 100  100  100 100  100 100
corr    1
corr    .43 1
corr    .47 .34 1
corr    .63 .52 .42 1
corr    .37 .49 .36 .42 1
corr    .09 .10 .25 .11 .00 1
corr    .29 .21 .24 .30 .29 .08 1
corr    .35 .19 .20 .28 .24 .01 .16 1
corr    .19 .19 .44 .22 .33 .04 .33 .17 1
corr    .25 .15 .21 .15 .19 .03 .22 .39 .44 1
corr    .08 .09 .11 .21 .04 .30 .04 .13 .16 .14 1
corr    .17 .24 .13 .22 .25 .02 .10 .20 .21 .19 .11 1
end data.

FACTOR matrix in(cor=*)
  /PRINT INITIAL EXTRACTION ROTATION
  /PLOT EIGEN
  /CRITERIA factors(3) ITERATE(100)
  /EXTRACTION uls
  /CRITERIA ITERATE(100)
  /ROTATION VARIMAX .
  

香川大学経済学部
        堀 啓造
hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp

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