堀 啓造@香川大学経済学部です。 グールドの続きです。ジェンセン(1979)を批判して p400 >なぜならば、ある図表で(220ページ)彼は、古典的gを第1主成分として >計算し、次に一連の単純構造軸を得るためにすべての因子(gを含めて) >回転させている。したがって彼はそれぞれのテストについて同じことを2 >回−第1主成分としてのgと同じ情報を単純構造軸間に分割し分散したも >の−呈示し、いくつかのテストでは全体で100パーセント以上の情報を >与えている。 ジェンセンの原典は見ていないので、ちょっと危ないコメントかもしれません 。もし、その因子負荷量の表を1つにしているとしたら、注意書きが必要でし ょうが、このような見方はわりとあるのではないでしょうか。つまり、まず回 転前を、さらに、回転後の負荷量を考察するということは。私は主成分分析に ついてですが、2つとも呈示することもあります。 南風原さんの『心理・教育のための多変量解析−事例編』(4章)福村出版 でもそうなっています。 因子分析を2度味わうのはいけないのでしょうか。もちろん、因子分析はモ デルがあっての因子分析ですから、それなりの理由は必要と思います。私は、 探索的因子分析の場合、特に直交回転に固執している場合、2つとも見るべき だと思います。それは、[fpr 194]で展開している考えからです。直交回転の 場合でも双因子モデルに合うかをチェックできます。まあ、斜交解のほうがい いとは思いますが。 香川大学経済学部 堀 啓造 hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp
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