堀さんwrote: >>ここには2つの考え方があると思います。一つは鈴木さんのようにそのアイテムま >>たはカテゴリーを使わないようにするです。このようなカテゴリがあると解に大き >>な影響を与えるというのか、それを中心にする解がでてきますね。山中伸一さん >>[fpr 225]の(10)(約3%)や(7)(約6%)はその例ですね。豊田さん[fpr 235]も >>指摘しているように(10)は削除すべきアイテムでしょうね。 >> >>もう一つの考え方はそれが十分に意味のある項目かつカテゴリ組であり、信頼でき >>る回答であり、きちんとしたサンプリングの場合にだけあてはまるのですが、「精 >>神分析学的な人間考察」と私が勝手に考えているものです。精神分析学的な人間考 >>察は、異常と思えるところに普遍的な人間像を想定するわけです。少数のとんがっ >>た人かもしれないけど時代の先端を感じるひとがいる。または、時代から完全に疎 >>外されてあえいでいる。そんな人から世界を見ると、問題がよりクリアにされる。 >>と思って分析してみるというのはどうでしょうか。 私の言葉が少なかったですが,実際のデータ解析では10%や90%だから というだけで,いきなり除外することはないですね.思案しながら出し入れす る. >>><3>2値変数を2個のダミー変数に倍増させて3類をやるのは,対象な空間 >>>を作る以外に使いみちがよく分からないので,2値変数のまま,つまり10変 >>>数として分析します.このデータの相関行列を主成分分析して3類と比較する >>>と,よく似た結果になると思います. >> >>多重対応分析の場合、 >>大隅昇るほか(1994)記述的多変量解析法 日科技連 >>p159-160 では「すべての質問が2つの反応カテゴリーからなるときには、多重解析 >>は各質問の2つのカテゴリーの中の一つのカテゴリーだけに注目した主成分分析に >>すぎない」ということを証明しています。 3類は意外に(数理的にも実用的にも)難しく思います.それこそ1週間ま とめて会社を休んで,本と論文とパソコンに向かって勉強したい気持ちです. 私は実際に自分でIMLかなんかで書きながらやってみないと理解できないので 勉強してみますが,ソフトウエアの出力でも確認できますか?,サンプル数量 と主成分が同値になるわけですよね.対称行列の特異値分解と,一般のデータ 行列の特異値分解との違い位があるかと想像していました.堀さんの作られた SPSSの3類マクロの研究成果に期待を寄せています.2値変数の2カテゴリの 扱いの問題は参考書にあまり詳しく書いてないように思いますが,数年前に西 里先生が行動計量学で論文を書いていた記憶があります. >>ただし、SAS Technical Report:P-179 :Additional SAS/STAT procedures >>Release 6.03 の CORRESP Procedure の章を読むと目がくらみます。はたしてこん >>なにオプションがあるのはなぜなんだろうか。因子分析のように考え方の違いが名 >>前の違いになっていればまだいいんですが、同じ名前のもとにこのように異なる処 >>理があるのはなんだろうか。このマニュアルでは日本語の文献がいくつか引用され >>ていますが、著者は誰なんでしょうね。 著者というのは corresp の開発者のことですか.これは Young とその弟子 たちです.今は Kuhfeld がメンテナンス係だと思います.日本語の文献が引 用されているのは高根先生が関与しているせいだと想像しています(あくまで 私の想像なので不明.ひょっとして日本語が読めるのかも?). 少なくとも Kuhfeld は日本語は読めません.来日したとき聞いたのです が,コンジョイント分析のプロシジャ開発にあたっては,SPSS の開発者とよ く議論しながら SPSS を参考にしたそうです.「あちらでは案外,仲良くやっ てるんだなぁ」とびっくりしました. そういえば以前,PC-SASがレンタルでなく売切りになったかとの質問があり ましたが,なっていません.PC-SAS( 6.04 ) は開発中止になったので,売切 りにしてくれれば個人で買う人もたくさんいるのではないかと思います が・・・.お金のある企業・大学向けには Windows 版を開発していけばい い. 鈴木督久(日経リサーチ) KGH00763 (at) niftyserve.or.jp
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。