グールドの知能観についてのやりとりで [fpr 242]私の指摘している点については特に意見はないようですね。 をいただいてから時間がたちました。いろいろ考えたりもしたのですが拉致じゃなく 埒があきません。亀レスかつ、内容も希薄ですがお返事いたします。 はいそうです。すみません。これが[fpr 242]への答えです。そのかわりといっては なんですが下記の点についてコメントします。 [fpr 243] 精神年齢という考え方はgそのものですね。これは誰が考えたのですか。 精神年齢という考え方がgそのものかは分かりませんが(IQという発想がgという発 想とリンクしたために、ビネの意図から離れていったのではないかと思ってます)こ れを提唱したのはドイツのシュテルンです。ビネが意図したのは、あくまで子どもの 知能尺度にすぎません。その尺度の指標に年齢を用いたわけです。うまく言えません が、このへんのことは福島大学の「生涯学習教育研究センター」の紀要に書きました のでできあがったら堀さんにご批評をいただきたいと思います。いいわけが多いので すが、簡単な年表をつけておきます。 1890 キャテル(米)によるメンタルテストの提唱 キャテルはヴント(独)とゴルトン(英)の指導をうけた。 1904 スピアマン(英)によるgの提唱 1905 ビネとシモン(仏)による知能測定尺度の提唱 1908 同上改訂版(年齢ごとの基準を明示) 1911 ビネ死去(ゴルトンも同年死去) 1912 シュテルン(独)による精神年齢の提唱。さらにIQの提唱 1916 ターマンによるIQの実用化 [fpr 242]ビネーは学校にいかせな い母親を説得する材料として知能テストをつくら されたという話をよんだことがあ りますが、今は知能指数90以下だと半自動的に 特殊学級(?)に入れさせるとい 使い方をしている小学校もあると聞きました。 ありえる話ですが(少子化の影響で、特殊学級の人員を維持するために基準が甘くな ることは、という意味です)、さすがに90ということはないのではないでしょうか。 それに、障害者との共生という考え方に影響をうけた特殊学級廃止論みたいなものも ありますし。 佐藤達哉@福島大学行政社会学部 a096 (at) mail.ipc.fukushima-u.ac.jp
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